3月8日は国際婦人デーです。中国では国際婦人デーは女性解放を勝ち取った記念日とされています。現在では女性を大切にする日として、女性に関するさまざまなイベントが行われます。
今年の3月8日、北京交響楽団は中国国家劇院で「多彩なバラ、2013年国際婦人デー特別音楽会」を行います。音楽会の指揮を務める、小沢征爾氏の弟子・陳琳さんやピアニスト・陳潔さんそれに二胡演奏家の厳潔敏さんなどの「多彩なバラ」女性音楽家達が、北京の観客たちに魅力にあふれた演奏を披露します。
さて、今回の中国メロディーは国際婦人ディーにちなんで、中国音楽界で活躍している女性達の作品と演奏をご紹介しました。番組の中でご紹介したのは「万泉河水清又清(万泉川の水が清らかに澄み渡る)」、「梁山伯と祝英台」、「長江之歌(長江の歌)」、「江河水(河の水)」4曲でした。
1曲目 万泉河水清又清(万泉川の水が清らかに澄み切る)
この歌は1960年代の革命的バレエ劇「紅色娘子軍(赤軍女性中隊)」の挿入歌です。「紅色娘子軍(赤軍女性中隊)」というバレエ劇は海南島・万泉川河辺の赤軍女性中隊の史実を基にした作品です。美しくてかわいい少女の呉瓊花が農家の少女から優秀な赤軍の指揮官に成長する物語を描きました。この劇は何度も映画化され、中国では人気のある演目です。1960年代から90年代にかけてよく公演され、婦人デーの定番となりました。
この「万泉川の水が清らかに澄み渡る」という歌は軍隊と人民の親しい感情を歌い上げました。
歌詞は
万泉川の水が清らかに澄みわたり、
私は赤軍に笠を編んであげる。
軍は人民を愛し、
人民は軍を援護する。
軍民親しく一家のよう、
軍民団結して前進する。
2曲目 梁山伯と祝英台
この曲は有名なバイオリン協奏曲です。曲は、中国の民間説話にある悲恋物語「梁山伯と祝英台」を題材として、何占豪さんと陳鋼さんが1958年に作曲したバイオリン協奏曲です。1959年5月27日に、建国10周年記念として、当時18歳の女性バイオリニスト俞丽拿さんのバイオリン独奏と上海音楽学院の学生管弦楽団により、上海で初演されました。
俞丽拿さんはこの曲で一躍有名になりました。彼女がリリースしたレコード「梁山伯と祝英台」の発行部数はすでに100万部を超えました。中国楽器のアルバムの中で、最も人気が高かったアルバムとなりました。
「梁山伯と祝英台」という曲は西洋音楽の作曲技法の基盤の上に、中国地方劇の旋律を取り入れて作曲されています。また、中国の民族楽器の導入など、特徴的な作曲法が用いられています。
3曲目 「長江之歌(長江の歌)」
この歌は中国の国宝的存在の鄭小瑛さんが指揮する合唱作品です。
鄭小瑛さんは中国初の女性指揮者として、中央歌劇院の首席指揮、中央音楽学院指揮学部長を歴任しました。鄭小瑛さんは1950年代、中央音楽学院で作曲と合唱指揮を習いました。彼女の指揮は奔放で情熱が溢れ、強い芸術的魅力があり、中国の素晴らしい指揮者の一人とされました。
鄭小瑛さんが指揮した合唱曲「長江之歌(長江の歌)」はあらゆるものの命の源である河・長江の壮大な姿を高らかに賛美しています。
歌詞は
春、雪山から歩いてきて
雪解けの水を大量に集めた流れが
東海まで駆け抜けていく様は
あなたのりりしい姿・・・
海の大波をも驚かすようなその怒涛の流れは、
あなたのあふれる気迫・・・
4曲目 「江河水(江河の水)」
この曲は女性演奏家・閔恵芬さんの二胡の曲です。閔恵芬さんは中国の伝統楽器・二胡の分野で第一人者と言われます。音楽評論家からは「超天才二胡奏者だ!休符にも音楽が満ちている」と評価されるほどでした。曲は、苦難のどん底に暮らしている人々の苦しみを表現した曲です。
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