ナビゲーター 黄競
2月10日は中国の伝統的な祝日・春節即ち旧暦のお正月に当ります。中国では一年を通して最も盛大な祝祭日となっています。春節期間、中国各地では様々なイベントが行われ、春節をお祝いします。
今回の中国メロディーは中国各地の春節をお祝いする音楽をお送りします。皆さんも楽しい民族音楽に乗り、中国各地の春節の雰囲気をお楽しみください。番組の中でご紹介したのは「春節序曲(春節序曲)」、「看秧歌(ヤンコ踊りを見に行こう)」、「新春楽(新春の喜び)」、「新春楽(新春の喜び)」の4曲でした。
☆1曲目 春節序曲 (春節序曲)
この曲は作曲家・李煥之さんが陝西省の民謡を元に作った作品です。4つの曲からなる春節を祝う交響曲「春節組曲」の最初の曲です。民族色豊かで祝典の音楽としてとっても有名です。また、演奏会でのオープニングやアンコールにもってこいです。
曲は三つの部分からなり、軽快な旋律で春節を祝う喜びを表しました。最初の部分は歌ったり踊ったりして春節を祝う場面を描きました。次の部分は人々がお互いに祝福し合い、美しい未来への期待を表しています。最後は曲のクライマックスで、人々が正月を迎える喜びに沸き立っている様子を生き生きと表現しています。
☆2曲目 看秧歌(ヤンコ踊りを見に行こう)
この曲は東北地方の民謡です。ヤンコ踊りとは、中国北方地方で農民が、田植えの際に踊ったのが始まりとされる踊りです。農村部ではヤンコ踊りで春節・旧正月を祝うことが今でも盛んに行われています。この踊りは、男性達がラッパや太鼓で演奏する伝統的な音楽に合わせて、昔ながらの芝居の衣装を着た女性達が色とりどりの扇子や絹の布を手に踊るものです。
この「ヤンコ踊りを見に行こう」は、娘がヤンコ踊りを見に行くと言いながら、実は恋人に会いに行くという内容の唄です。
歌詞は
お正月、新年だよ
あちこちに銅鑼と太鼓の音が響く
美しい乙女が家でお化粧をする。
生まれつきの瓜実顔
さくらんぼのような可愛い口
唇にはほんのりと紅
彼女はヤンコ踊りを見に行くと言ったが
実は恋人に会いに行く
☆3曲目「新春楽(新春の喜び)」
曲は作曲家・茅沅さんが作ったバイオリンソナタです。この曲は大地を潤す春雨のように人々の春の息吹を感じさせると讃えられています。
この曲は河北省の民謡「餃子」を元に作られたもので、その中に江南地方の民間音楽の明るく軽快な要素を取り入れています。餃子は中国の伝統料理で、中国の北方地方では、春節の大晦日の夜には、年越しの餃子を食べる慣わしがあります。この曲は人々が一家団欒で春節を祝う場面を描きました。
☆4曲目 歩歩高(高める)
この曲は広東音楽の名曲です。中国各地では地方によって、祝賀イベントも違います。南方地方、特に広東省では賑やかな獅子舞はお祝いに欠かせないものです。この曲は広東音楽独特な躍動感溢れるリズムで人々が獅子舞を鑑賞しながら、新しい一年を幸せにすごせるよう願う気持ちを描いています。
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