家族の普段の写真
この作品は三つで構成されています。第一部の『我們俩老了』(私たち二人は老けた)と第二部の『我們仨失散了』(私たち三人は離散した)の中では、ユニークな筆遣いで、夢の形で最後の数年、家族の三人は互いに頼り合って生活するという作者の思いを描きました。第三部の『我一個人思念我們仨』(私一人で私たち三人のことを懐かしむ)は、作者は素朴なタッチで、1935年に夫婦二人でイギリスへ留学に赴き、またオックスフォードで娘が生まれ、1998年に銭鐘書さんは亡くなるまでの63年間、家族の少数の人にしか知られていない経歴を描写しました。数十年の家族生活は、平凡で、安定し過ごしましたが、趣があり楽しかった。留学中にご飯を作ることを学び、学問の難関を突破し、帰国後、戦乱にぶつかってもお互いに助け合いました。老年生活は病気もありますが、読書と仕事の中で楽しさと満足を得ることができました。どんな苦しい環境でも、彼女たちにとって生活の一部分であり、笑いながら直面しました。
銭鐘書さんは楊絳さんに贈る詩
現在の不安定な落ち着かない社会の中で、私たちはよりよくちゃんと落ち着くことも忘れてはいけません。明るい太陽が輝いている午後、お茶を注いで、ゆっくりと楊絳さんの家族三人の淡泊さと静かさを味わいましょう。
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作者のプロフィール
楊絳、本名は楊季康、有名な作家、評論家、翻訳者、学者です。原籍は江蘇省無錫市であり、1911年7月17日に北京で生まれました。1932年に蘇州東呉大学から卒業しました。1935年から1938年までイギリスとフランスで留学しました。帰国してから上海震旦女子文理学院、清華大学で教職に就いたことがあります。1949年以降は中国社会科学院の文学研究所、外国文学研究所で仕事をしました。主な作品はシナリオの『称心如意』『弄假成真』、長編小説の『洗澡』、散文の『幹校六記』、翻訳作品『ドン・キホーテ』などです。
(文:李陽、チェック:山下)
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