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リー族村の船型建物

2009-12-11 13:17:48     cri    

 中国最南の海南省には多くの少数民族が集まり住んでおり、その中でも、リー族は一番早く居住し始め、歴史は6000年にもなります。現在、リー族の人口は100万人余りで、海南省でもっとも人口の多い少数民族です。そして、海南島中南部の山と川に囲まれる盆地がリー族の村です。その昔、リー族の住宅は主に竹や草でつくられ、船のような形をしていました。祖先が船に乗って海を渡り、ここに住みついたという伝説も伝えられています。数千年の歴史を持つこの船型建築はリー族独特の風格で、数多くの智恵が融合されています。

 

 民俗学者王翠娥さんの話では、リー族の人々はその地に適した方法と地元でとった木、茅草、竹、藤などを利用して、船の天幕のような半円の形をした部屋を作りました。屋上は茅草という植物で、壁は竹や土でつくられています。軒は低く、地面から1メートルぐらいで、やしやビンロウジの木に覆われています。現在では、大多数の住宅は改造されましたが、一部の村には、船型の建物が保存されています。東方市江辺郷白査村は、船型建築81軒を完全に保存してきた自然村落です。村は3面山で囲まれ、中間地帯は平坦で、河が流れています。椰子の木に覆われ、周辺は低い竹の垣にかこまれているこれら古風な船型住宅は人々に素朴な美しさを感じさせています。

 生活が改善されるにつれて、多くの家は煉瓦で新しく建てられた住宅に引越すようになりましたが、わずかな人がまだ船型の住宅に住み続けています。いまでは、船型建築は民族文化のシンボルとなりました。(翻訳:トウエンカ)

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