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<無錫シリーズ>魚の鱗(うろこ)と骨で絵を作る厳明如さん

2013-03-20 15:04:56     cri    



























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 筆などを使って絵を書くのは一般的ですが、魚の鱗と骨を材料として絵を作ることは常識から離れていると思われるでしょう。しかし、中国東部の無錫市に魚の鱗と骨を使って絵を作るお年寄りがいます。その名前は厳明如さんです。

 このほど、無錫市崇安区で、手作りの芸術品展示会が行われました。厳明如さんが魚の鱗と骨を使って絵を作ったと言うことから人々の注目を集めました。空を飛んでいるミツバチ、泳いでいる金魚、そして鳴いている鳥ウグイスなど、厳明如さんの作品は人々を驚かせています。

 展示会に訪れた余さんは「本当に信じがたいですね。説明してくださったが信じられません。本物そっくりです。レベルの高さにびっくりしました。とても不思議に思います」と述べました。

 今年60歳の厳明如さんは幼い時から絵を描くのが好きでした。しかし文化大革命の最中に農村に下放させられ、都会に戻ってから工場で20年働きました。しかし、絵を描きたい気持ちは変わりません。2006年、テレビである人が魚の骨で絵を作ることを見た後、厳明如さんは同じ材料で絵を作ることに専念しはじめました。

 絵を作っているうちに、魚の鱗が天然の紋様を有し、しかもとても丈夫で、それを使えば花びらを作ることができることを発見しました。その後、厳明如さんは最初、魚の鱗で梅や蘭の花などを作りました。その後、中国画の巨匠とされる徐悲鴻氏と斉白石氏の絵を真似って多くの作品を創作しました。

 魚の鱗と骨を利用して絵を作ることは容易ではありません。まず材料の魚の鱗や骨を綺麗に洗ってから、消毒乾燥し、そして構図

 作りをします。カラーのものでしたら、鱗や骨を染めなければなりません。その後、考えた構図に従って張っていきます。

 厳明如さんは「ハサミ、毛抜き、彫刻用カッター、カーボンペン、顔料などは絵を作る時に欠かせないものです。1枚の葉を作るには、鱗に3回色を塗らなければなりません。3回塗れば削っても色が落ちません。旨く磨いたら、その色がとても鮮やかになります」と述べました。

 現在、定年退職した厳明如さんはよく市内で行われる展示会に出品し、その魚の鱗や骨で作った絵は高く評価され、友達も多く出来ました。絵の創作は、厳明如さんに様々な楽しみをもたらしています。

 厳明如さんは、今後も研究を続け、より多くの作品を創作し、またいつか個展を開き、弟子も募集してこの技術を伝承してもらいたいとその夢を語っています。

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