中国の八大料理(八大菜系)の一つ江蘇料理の中で、無錫の郷土料理「無錫料理」は重要な位置づけをしています。今年の5月19日、無錫料理をご紹介する初の「グルメ祭り」が無錫市で開催されました。
「グルメ祭り」が開催されていた現場では、聚豊園と中国飯店、迎賓楼、穆桂英美食城、無錫大飯店などの有名な老舗の料理人はそれぞれ伝統的な料理を作り、訪れた人々に味わってもらいました。
無錫料理の中には、お菓子も重要な位置づけをしています。お菓子といえば、穆桂英美食城が作った糕団(もち米で作った餡子がはいっていないお餅)や粽(ちまき)、ハクモクレンの香りがするお餅、そして餡子いりのお団子などが人々から喜ばれています。
ここ数年、人々の食習慣に答えるため、穆桂英美食城の職人達は新製品の開発に努めています。
恵淑君社長は「これまでに、我々が作った糕団は大きくて、一個を食べたら、お腹がいっぱいになります。現在同じものでもちょっとしたアジの違うものを食べたがる人々のことを考え、サイズの小さいものを作りだしました。無錫のお菓子はほとんどが甘いですが、今、辛いお菓子も作るようになりました。当然栄養のあるお菓子を作るのは我々の求める目標です」と述べました。
ところで、飲食業の発展につれて、無錫市民はほかの都市へ出かけなくても各地の料理を味わうことが出来るようになりましたが、しかし、グルメ祭りに来たある若者はやはり無錫料理が一番好きだと述べ、更に次のように話しました。
「現在の無錫料理は甘いことだけ強調せず、栄養バランスのことを重視しています。これは若い無錫人の食べたい味です。この料理はおいしいですよ」と述べました。
無錫人は外食が好きで、また好んで料理を作って食べます。そのため、飲食業の競争が激しく、料理の作り方もよく変化しています。他の料理が無錫にどんどん入っているためでしょうか、レストランに行ってメニューを開けてみると、記憶にある本来の無錫料理が少なくなり、ちょっとさびしい気もします。
無錫の飲食文化は長い歴史をもっています。今の無錫料理はかつて流行っていた時期に比べ、その規模が小さくなってはいるものの、聚豊園や中国飯店などの老舗は依然として毎日多くのお客さんを迎えています。
グルメ祭りの開催の際、聚豊園や湖濱飯店、三鳳橋肉荘など30の料理店は「無錫料理革新研究開発基地」に指定され、また無錫の100あまりの飲食店は、無錫料理を振興し、現地の飲食業の繁栄と発展を推し進めるするよう提唱しました。
無錫市観光業協会の王潔平会長は「我々は伝統的な料理を基礎とし、新しい料理の開発に常に力を入れています。料理は品質の確保が重要です。無錫には美しい太湖と古代の運河、二泉映月、恵山など風光明媚な場所が少なくありませんが、無錫を訪れたら、ぜひ本場の無錫料理を味わって見てください」と述べました。
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