アメリカにはハリウッドがあり、インドにはボリウッドがあります。中国には「華リウッド」があります。今年の5月29日に、文化やデジタル映画科学技術館、金融機関などの施設を含む総合的な国家レベルのデジタル映画産業基地が無錫市濱湖区に建設されました。
デジタル映画産業基地は優れた設備を持っているため、多くの国内映画監督の好評を得ています。「廉政風暴」や「ブルース・リーの物語」などの映画監督をした香港の呉思遠氏の話です。
「中国大陸、台湾地区、それに香港、マカオの監督らを、デジタル映画産業基地に誘い、ここが提供できる設備やサービスなどを実際に見学してもらい、体験してもらいたいと考えています。監督らはこのデジタル映画産業基地が一番素晴らしいと気が付くだろう」
話によりますと、50社ほどのドラマや映画関係の企業がこのデジタル映画産業基地に進出した3年から5年の間に、その関連企業500社と3万人から5万人ほどの関係者もここに入ることによって、年間生産額が200億元に上るだろうということです。
中国共産党無錫市委員会の黄莉新書記の話です。
「基地建設の加速は、無錫市文化関連産業の発展を推し進め、経済成長を牽引する新しい力を育成し、無錫という都市の魅力が更に顕著になると思う」
無錫市デジタル映画産業基地の建設は、無錫市の映画産業と文化産業の発展を速めました。無錫人はこの基地のことを(中国のハリウッド)「華リウッド」と呼んでいます。
「華リウッド」の誕生について、中国共産党無錫市濱湖区委員会の朱渭平書記は、「我々は、映画が撮影したものだと思っていたが、その後、アメリカやヨーロッパなど多くの国や地域では、コンピュータのソフトを利用して映画を作っていることが分かった。映画製作に対する新たな思考と産業モデルの転換に従って、このようなデジタル映画産業基地を作ることを決定した」と述べました。
デジタル映画産業基地建設の計画は各方面の支持を得、そして2010年11月、国家ラジオ映画テレビ総局の許可を得て、デジタル映画産業基地を建設することになりました。今年3月16日、国家ラジオ映画テレビ総局と江蘇省人民政府は、共同で基地を建設する協定に調印しました。無錫市財政局も、基地のインフラ施設の建設や企業の誘致、産業基金などに対し出来るだけ支持する意を表明しました。
無錫市デジタル映画産業基地は嘗ての伝統的なイメージを打ち破り、世界各地の優れた映画関係企業を誘致すると共に、一般の人々にも開放することになっています。
アメリカのハリウッドは、映画作品を元に関連商品を作る付属産業を育ちました。無錫のデジタル映画産業基地の責任者は、無錫を訪れた国内外の観光客から喜ばれる総合的なテーマパークを構築するよう努力していくと表明しました。
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