ここ数年、中国人の生活レベルの向上に伴って、多くの人々は余暇を利用して居住地を離れ、遊んだり、観光したり、学習したりすることなどが選択肢の一つになりました。このため、中国の観光業は急速に発展してきました。
今日は中国人の旅についてその前半をご紹介します。
2011年、海外から中国を訪れた観光客は1億3500万人、逆に海外へ出かけた中国人観光客は前年同期に比べて22%増え、7025万人に達しています。同年度の全国観光総収入は、前年同期に比べて2割増え、2兆2500億元(日本円で28兆円)を超えました。
観光業の発展には、観光消費に対する中国人の考え方と旅の購入方法の変化と大きく関係しています。近年、中国では電子商取引が急速に発展、普及してきました。今、日増しに安く、便利になるネットショッピングを選ぶ観光客の数も少なくないということです。
市民は「旅行社に行く必要もなく時間を多く節約できます。効率がいいし、安心です」と述べました。
近年、ネットショッピング市場は年平均30%以上の速度で、急速に発展しています。しかし、1月から10月まで、旅行社のネットでの売り上げは観光業総収入の2割しか占めていません。これは、先進国の旅行のネット市場が全市場収入の5割に近づいていることに比べると大きな差があります。
一方、現在の中国人観光者は伝統的な観光地に満足していません。多くの人は、観光を通じて、リラックスし日々の疲れを癒したり、1か所でじっくり過ごし現地の習慣を感じたいと思っています。
昔、観光客は皆、目的地にいくことを重視しました。そのため、景色や名物などが重要でした。しかし、人々の生活水準が向上し、現在では、ただ目的地に行くだけでは満足できなくなっています。今の人々は観光の質やサービスなどをより追及しています。
ある旅行会社の葛磊さんは「ここ数年、中国の観光消費は大きく変化する時期にあります。昔、中国人はツアーに入り、観光地でより多くのものを見ることを希望しました。しかし現在は、単なるツアー旅行から個人旅行やコースを自分で組み立てる旅行などに多元化してきました。例えば、初めて海外に行く人は、先ず視野を広めるのが目的ですが、よく海外にいく人にとっては、現地の習慣や風俗などを知ることが目的になります」と述べました。
今日は中国人の旅についてその前半をご紹介しました。
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