中国では秋のゴールデンウィーク、国慶節の大型連休も終わり学生は本格的に学業に取り組むシーズンになりました。今回はその学生を対象にした中国の特色あるビジネスについて紹介します。
時期は遡って毎年7月と8月です。夏休みに入った学生は、学業のプレッシャーから開放され、ゆっくり長い休みを享受します。同時にこの時期は、学生をお客さんとするビジネスの始まりでもあります。
長い休暇中は、学習塾や養成講座、海外サマーキャンプ、国内観光、映画館、プール等々どこでも、学生の姿を見かけます。国内の経営者はどうやって、この甘い果実を分け合うのでしょうか?
長期休暇中は、各種の補習講座が人気です。ある補習講座の責任者・黄柏南さんは「各社はこれに注目している」と言っています。
黄柏南のさんは「受講する学生の数が最も多いのは、夏休み中の7月15日から8月15日の間です。補習講座に参加する学生の年間総数の3分の1は夏休みです」と述べました。
学習塾だけでなく、多くの学生は興味を持っている分野の養成講座にも行っています。ある文芸養成学校の責任者は「これまでの経験から、夏休みを利用して技能を身につけたい学生の数は年々増加している。今年の数は去年より50%増加している」と言います。
重慶滾石音楽音響有限公司の教師・陳明先生は「応募の状況から、楽器を学ぶ学生の数は過去より多くなっています。去年の入校申込者数は200人あまりですが、今年は、350人から400人に達すると見込んでいます」と述べました。
中国教育省のデータによりますと、各種の養成講座や補修塾に参加した青少年及び児童の年間数は1億人を超えており、関連収入は9600億元(日本円でおよそ12兆円)に達しているということです。
大手の英語能力養成学校・新東方学校の教師・曹亮先生は「現在、親と子供はスタートラインで負けたくないと思っています。空いた時間を利用し、自己の知識を補い、発展させます。また、ライバルに勝ちたいと言う考えもあります」と述べました。
各種の塾や講座に参加するほか、一部の学生は外国にいって現地の文化や風習などを学ぶ方法を選んでいます。夏休みの時期、すべての言語教育機関は海外サマーキャンプを設けています。ハーバード大学やスタンフォード大学、イェール大学などアメリカの名門大学は最も人気のある行き先で、その次に人気があるのはケンブリッジ大学などヨーロッパの大学です。
16歳未満の生徒たちが、海外サマーキャンプに参加する主な層です。彼らは自らの視野を広くし、英語のレベルを向上させ、更に将来の留学の準備もしています。
経済が発展し豊かになってきた中国。同時に競争が激しくなり学生も経営者も長期休暇は言ってものんびりする時間ではなく、一つのチャンスととらえているようです。
今日は中国学生向けビジネスについてご紹介します。
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