ヘルシー中国の時間になりました。お相手の王穎穎です。今日は先週に引き続きお茶に関する特集です。日本の講談社とCRIが共同で取材した『茶のチカラ』という本からいくつかピックアップして皆さんにご紹介したいと思います。今週は便秘に効くお茶ということで普洱小沱茶(プーアールしょうだちゃ)です。
プーアール茶は日本の皆さんにもここ数年おなじみの中国茶の一つですね。黒茶です。中国雲南省産の薬効の高い後発酵茶。摘み立て(不発酵)の緑茶を堆積して長期保存し、空気中の「黒麹菌」などによって発酵がなされており、独特の風味を持ちます。
中国では古来、お茶は薬として用いられていました。薬として持ち運びし易く、保存もし易いので、お茶は乾燥して固めた緊圧茶として流通していました(有名なのは円盤型に平たく成型された餅茶です)。プーアール茶は通常の茶葉状のもの(散茶)の他、保管・運搬などの為さまざまな形に圧縮されます。「緊圧茶」の中でもお碗のような形のものは「沱茶」と呼ばれ、さらに小さなサイズ(約3g)に作られたものを「小沱茶」と呼びます。小沱茶は一つ一つ薄紙に丁寧に包まれた上級品の為、 茶葉も上質なものが使用されます。一人分にちょうどよいミニサイズでほぐしたり割ったりする手間がかからず、仕事中や旅行などの携帯にも便利です。手軽にポンと茶壷やマグカップに入れて、一粒で何杯もおいしくお飲みいただけます。長期発酵させる事で味わい深くまろやかになります。何杯も湯を注ぎ足してお楽しみ頂けます。香りのほうは、乾いた樹皮を思わせる、スモーキーで清潔な香りです。
プーアル茶は中国では健康茶ともいわれ、血圧を下げ、脂肪を流す性質を持つという臨床報告もあります。また、発酵の段階でカフェインがほとんどなくなるため、胃にやさしいお茶といわれています。そして、便秘のときに飲むといいお茶とされています。これは黒茶の持つ利尿作用、代謝を上げる効果、消化を助ける作用、整腸作用などが便通を助けると考えられているからでしょう。
便秘には他にも、水金亀(すいきんき)などがあります。詳しくは本をご覧ください。
中国国際放送局が日本の講談社と共同で取材した「薬になる中国茶図鑑 茶のチカラ」がこのほど日本で発売されました。中国茶の効能を一冊の図鑑にしたこの本は、中国各地のお茶の産地を取材し、現地での言い伝えや伝統のほか、成分と効用に関する専門家の解説を加え、茶の効能図鑑に仕立てたものです。「薬になる中国茶図鑑 茶のチカラ」 は税込み1470円です。ぜひお近くの本屋さんでチェックしてください。
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