今週からは皆さんに、お茶に関する特集をお届けします。日本の講談社とCRIが共同で取材した書籍『茶のチカラ』からいくつかピックアップして、皆さんにご紹介したいと思います。今週は高血圧に効くお茶、西湖龍井茶です。
西湖龍井は緑茶ですが、緑茶と言っても、日本の緑茶とは製法が違うため香りや味も異なります。日本では茶葉を蒸しますが、中国では炒って作ります。炒った豆のような香ばしい香りが楽しめます。心地よい香りです。苦味もややありますが、爽やかで、気持ちの良い苦味です。すんなりと楽しめます。
西湖龍井は春に新芽のみを使って作られます。やわらかいので、茶葉のまま頂くことができます。お茶を飲みつつ、茶葉を食べて楽しんでみて下さい。茶葉を噛むと心地よい爽やかな苦味を感じます。
中国の人々の間では、西湖龍井は、昔から血圧を安定させる働きがあるといわれ、広く親しまれています。近年の研究で、アミノ酸、アセンヤクノキ酸、ビタミンCなどの有効成分が他の茶葉よりも多く含まれていることが判明しました。人気・実力と共にNO.1の中国茶といえるでしょう。
研究によりますと、3000万人以上の有病者がいるという高血圧ですが、一日数杯の緑茶を飲むことで、効果が出始めるといわれています。解明されていないことが多い茶の効能ですが、茶の生産地では生活習慣病が少ないというデータがあります。
高血圧によいお茶は他にも凍頂烏龍茶、羅布麻茶などがあります。詳しくは本をご覧ください。
ここで、西湖龍井を使った料理のメニューをご紹介します。西湖龍井豆腐です。つくり方も簡単です。豆腐の塊を半分にして、西湖龍井3グラム、クコ2グラムを用意します。豆腐を千切りにしてお湯に入れ、少し煮てから取り出します。クコを暖かい水に入れてやわらかくなるまで浸します。そして、用意した3グラムの西湖龍井でお茶を作ります。グラスに半分ぐらいのお湯をいれ、西湖龍井を入れます。それからお湯を注ぎ足してお茶の完成です。最後に、お茶を豆腐にいれてクコを上にまぶせば出来上がりです。
さっぱりしていて、香ばしい香りのする一品です。色合いも白に緑に赤と、とてもきれいです。簡単ですから、ぜひ作ってみてください。
中国国際放送局が日本の講談社と共同で取材した「薬になる中国茶図鑑 茶のチカラ」がこのほど日本で発売されました。中国茶の効能を一冊の図鑑にしたこの本は、中国各地のお茶の産地を取材し、現地での言い伝えや伝統のほか、成分と効用に関する専門家の解説を加え、茶の効能図鑑に仕立てたものです。「薬になる中国茶図鑑 茶のチカラ」 は税込み1470円です。ぜひお近くの本屋さんでチェックしてください。
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