ヘルシー中国の時間になりました。お相手の王穎穎です。今日は先週に引き続きお茶に関する特集です。日本の講談社とCRIが共同で取材した『茶のチカラ』という本からいくつかピックアップして皆さんにご紹介したいと思います。今週は風邪、発熱に効くお茶ということで白ボタンです。
白ボタンは、2種類の茶樹の芽に、水仙という種類の茶樹の葉をブレンドして作られた白茶です。
白ボタンには抗酸化作用の強いカテキンやビタミンCが豊富に含まれており、風邪の予防に有効です。さらに白茶には、昔から体内の余分な熱を取る作用があるといわれています。風邪の引き始めのちょっと熱っぽいときには、ぬるめのお湯で少し長めに抽出時間をとっていれて飲んでみてください。
白茶(はくちゃ、しろちゃ、パイチャ)は、主に中国の福建省で生産されている中国茶です。製法(発酵度)による中国茶の分類(六大茶類)の一つですが、弱発酵茶です。茶葉の芽に白い産毛がびっしりと生えていることが、名前の由来だそうです。
多くの中国茶とは異なり、揉みこむ工程(揉捻)がないために茶葉そのままの姿で出荷されます。そのため湯飲みの中で茶葉が揺れ動く様を楽しめます。香り・味わい・水色ともに上品で後味がとても甘いお茶です。
白牡丹は白茶の代表的なお茶の一つです。古代から皇帝への献上茶に使われ、茶葉の形を見て1曲詩を詠んだりしたことから貴族・文人たちの遊びのお茶として知られています。芽にびっしりとはえているうっすらとした産毛のような毛のことを「白毫 bai hao」と呼びます。
摘んだ後、風通しのよいところで弱い日光にさらされた白牡丹の水色は透明感があり、香りは淡く繊細、フレッシュかつ芳醇な味わいに加えて、ほんのりとした甘みが感じられます。まさに大人のためのお茶といった風情です。白牡丹は、茶葉の形や器の中で茶葉が浮遊する様子を見ることができるガラス器を使っていれるのがおすすめです。味だけではなく目でも楽しみながらどうぞ。
中国国際放送局が日本の講談社と共同で取材した「薬になる中国茶図鑑 茶のチカラ」がこのほど日本で発売されました。中国茶の効能を一冊の図鑑にしたこの本は、中国各地のお茶の産地を取材し、現地での言い伝えや伝統のほか、成分と効用に関する専門家の解説を加え、茶の効能図鑑に仕立てたものです。「薬になる中国茶図鑑 茶のチカラ」 は税込み1470円です。ぜひお近くの本屋さんでチェックしてください。
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