<世界各国の公務員試験>
では、世界各国の公務員試験の状況を見てみましょう。
韓国
① 「神の職業」と言われる。
② 安定性が高く、優れた社会保障や養老の待遇がある。
・年金は定年前3年間の賃金の76%。一般国民の年金は定年前3年の賃金の50%しかない
・毎月、月給の3%の医療保険料を払えば、配偶者まで含まれる医療保険を受けられる。
・男性公務員なら、嫁探しに困ることはないという
③ 公務員試験、司法試験、外務試験(外交官試験)は三大人気試験という。
④ 2010年、韓国公務員の合格率は1100対1で、中国と同じように競争が激しい。。
韓国の競争倍率も、すごいですね!日本は、政治の世界では、民主党が、脱官僚を掲げて、政治を行ってきましたが、優秀な官僚の存在は、国の土台を支えることになります市。採用する側にとっては高い倍率の中から、優秀な人材を選べることはありがたいことですよね。給料は、国家公務員なので、控え目にする代わりに、福利厚生を手厚くというのは、だいたい世界の傾向でしょうね、エーリンさんほかの国のケースはどうなっていますか?
インド
① 公務員は非常に少ない。毎年300から600人ぐらいの採用しかない。これに対し、応募者は数十万人、合格率は千分の一ぐらい。(2006年の合格率は0.1%)
② 試験が終わるまで1年間かかる。10月は筆記試験、翌年の3月は面接試験。合計点数は最終結果になる。
タイ
人気!待遇がそんなに高くないけれど、無料の医療保険が受けられる。
フランス
① 25以上の手当てを受けられる。例えば、自転車手当て、衣装手当て、靴手当て、アクセサリー手当て、インナー手当て、衣装紛失手当てまであるという。
② 一部のポジションは高校学歴しか要求しない。
アメリカ
① 経済危機による失業率向上の影響で、公務員試験も大ブレイクになっている。
② 2008年オバマ氏が大統領に当選した際、3300人の採用枠に30万以上の応募者が殺到し、合格率は1%に過ぎない。
③ 給料が高い。アメリカの高級公務員の年収は10万から20万ドルで、各種の税金を除いても高い収入層にあるという。
こう見てくると、待遇などは、国によってさまざまだが、安定性や、福利厚生面の充実が人気につながって、いるのは、どこの国でも、同じようですね。でも、優秀な人材が、民間企業、大学などの研究機関、公務員、どこに流れていくのかは、それぞれの国にとっても国の将来を左右する大きな問題ですね。そういう意味では、安定性だけを求める若者が増えるのも、国にとっては、悩ましいことでもありますね。
若いうちに、自分の夢を大切にしてほしい。もし自分の夢が政府機関に入って、より良く国民にサービスし、国のために奉仕するという事であれば、公務員はもちろん最高の仕事になると思いますが、ただ安定感のある暮らしを求めるため、自分の夢を捨てて、人の言いなりになって、公務員試験に参加するなら、合格しても、楽しい人生になるとは限らない。一生を保障してくれるような仕事、この世にないだろう。自分の人生を保障してくれる力はきっと自分自身にある。もっと自分を信じて、自分の本心に向き合って進むこそ、若者の生き方だと思う。(11月22日オンエア「イキイキ中国」より)
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