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浙江省温州市の公用車改革

2012-07-04 11:52:56     cri    

 先週、温州市の公用車改革の目玉である、公用車のオークションが実施されました。中国では「三公消費」という言い方があります。政府の出費のうち特に、公用車関連の費用、旅行関連の費用、接待飲食費の3つを指す言葉です。一説によると、全国で年間数兆円が「三公消費」に消えていくと言います。政府も浪費を取り締まろうと、中央省庁の「三公消費」総額を発表させるなどの対策を打ち出しています。各地方政府も「三公消費」改革を打ち出していますが、今回、温州市の公用車を売却するという対策は思い切ったものです。

 今回のオークションでは市レベルの政府機関が保有する幹部用公用車215台が売却されました。今後は車の代わりに公用車補助金という現金支給に切り替えます。補助金は月に300元(3700円)から3100元(38000円)までです。

 温州市の政府機関などは全部で313カ所、12000人いるんですが、全部で1300台ほどの公用車が売却される予定です。今回の215台はその第1陣というわけです。1300台が売却されると、300台ぐらいの公用車しか残りません。例えば、警察のパトロールカー、検察院や裁判所の車などですね。

 残った車には目立つ色に塗ってGPSを搭載し、どこを走っていたのかチェックできるようにします。

 日本の場合は、平均して公務員1300人当たりに1台の公用車になるそうですが、中国は20人に1台です。60倍以上です。

 温州市のケースを見ると、経費を大きく節約できます。毎年、公用車管理に使われたお金は1億 4000万元(17、18億円)ぐらいですから。そうすると、毎年1億 4000万元の節約ができるというわけです。プラスオークションで公用車を売ったお金が、1300台だと1億元近くに(12.5億円)達すると見られています。

 2010年両会議に提出された提案によると、公用車1台の毎年のコストは6万元(75万円)から10万元(125万円)。一部の地方では、公用車の支出が財政支出の6%から12%を占めています。

 1994年、国が指示してからすでに18年経ちました。各地も、温洲のように、それぞれの方法を実施しています。例えば、雲南省の昆明では、公用車使用カードが配られ、毎月の補助金が400元(5000円)チャージされます。このカードで、タクシーや公用車を借りて使用するわけです。

 一昨年、温首相は両会議で、「公用車は管理できるものだ。そして必ず管理しなければならない。公用車を私用に用いることを防止するため、まず公開、透明、第二は、民主監督である」と述べました。

 例えば、すべての公用車にGPSを搭載して、そのGPSのデータを公開すればよいです。国民の税金で買った車ですから、公用である以上、GPSの走行記録を公開すべきです。

 ドイツは公用車の管理についてすごく厳しい国です。首相が週末に出かける時も、自分の車を運転して行くらしいです。それと、目立つ標識が必要です。救急車や消防車みたいな、シンボルが必要です。

 一番重要なのは、地方政府の本気だと思います。本当に改革しようとしたら、やれると思います。まず、公用車の数を発表することから始めないといけないですね。台数も公開しないでは、本当に改革しようとしているのかか分かりません。

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