世界銀行が12日に発表した報告書によりますと、中国経済に最も出現する可能性が高いのは軟着陸ですが、大幅に落ち込む可能性も排除できないと言います。世銀は、中国の国内総生産(GDP)は2012年は前年比8.2%増加し、14年は同8.4%増加すると予測します。
同報告書によりますと、欧州の高所得国の経済情勢が悪化を続けており、今年1-4月に獲得した成果を食いつぶしてしまいましたが、発展途上国も先進国も経済活動に反転の動きがみられ、投資家の間ではリスク回避ムードが弱まっています。しかし、5月1日以降、市場ではパニック心理が高まり、広がっています。発展途上国と高所得国の株式市場は約7%下落し、1-4月の収益の3分の2が失われました。下落のうち工業原材料価格が大きな部分を占め、原油は19%、銅は14%、それぞれ値下がりしました。国際資本が米国債やドイツ国債などのリスク回避の避難港に流れ込み、発展途上国通貨の対米ドルレートは相次いで低下しました。
一方、同報告によりますと、発展途上国の多くは11年第4四半期ほどのひどい情況には陥っていないと言います。世銀開発見通し局のハンス・ティマー局長によりますと、世界の資本市場や投資家のムードは中期的には変動が続き、経済政策の制定が難しくなる可能性があります。こうした環境の中で、発展途上国は生産効率の向上、改革の強化、インフラ投資に重点をおくべきであり、日々変化する国際環境にいちいち反応している場合ではありません。
世銀の予測によりますと、12年の発展途上国の成長率は鈍化し、相対的に活力に乏しいとされる5.3%になります。その後は徐々に力を付け、13年に5.9%、14年に6.0%に回復する見込みといいます。(人民ネットから)
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