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段階式電気料金制度

2012-06-20 10:30:48     cri    

 国家発展改革委員会はこのほど、7月1日から全国で段階式電気料金制度を実施し始めると発表しました。段階式電気料金というのは、都市部と農村部の居民の毎月電力使用量に対して、基本電力使用量、合理的な電力需要、割合高い生活品質を保つ電力使用量という3つの段階に分けて、課金するということです。

 実は、ところどころですでに段階式電気料金制度が実施されています。たとえば、浙江省と福建省では2004年、四川省では2006年、家庭用電力について段階式料金制度を導入しました。

 浙江省の場合、毎月の電力使用を50キロワット時以下、51-200キロワット時、201キロワット時以上の3段階に分けています。電力使用が大きい場合、料金も割高になることです。

 重慶の例を見てみましょう。重慶市物価局は先月、段階式生活用電気料金制度を試行する公聴会を行いました。第1段階の月電力使用量は200キロワット時以降に決められて、電気料金は一キロワット時0.52元です。第2段階の月電力使用量は201~320キロワット時で、1キロワット時0.05元値上がりして、0.57元となりました。第3段階は320キロワット時以上と決められ、一キロワット時0.3元値上がりして、0.82元に上昇します。

 こちらで7月1日から実施すると急いでいるのは背景があると思います。それは電力不足です。「中国電力企業連合会」が4月に発表した報告によると、今年の夏、中国の電力供給不足分は去年と同じく、3000万~4000万kwに達し、電力供給制限を受ける地域の範囲は拡大する見込みです。

 去年の夏はあまり長期の高温に襲われなかったため、エアコンの消費電力の伸び率が比較的低かったんです。今年、もし猛暑になると、もっと不足が深刻になるわけです。「中国電力企業連合会」によると、今年、エアコンの消費電力伸び率はこれまでの高いレベルまで値を戻す可能性があるそうです。もし、高温になったら、エアコンの消費電力は大幅に伸びます。

 「中国電力企業連合会」は、「各地は住民向けの段階式電気料金制度の実施細則を早期に発表しながら、電力需要側への管理、差別化した電気料金、懲罰的な電気料金及びピーク時にある電気料金などの市場的な手段をも活かして夏の電力需要ピーク時にあたる電力需給の均衡化を促すべきだ」とアピールしました。

 2010年の統計では、3分の2の世帯の電力消費が全体の3分の1でした。つまり、電力消費が大きい3分の1の家庭は、1世帯当たりで残り3分の2の家庭が消費する6倍の電力を使っています。さらに、5%の高収入の家庭は全体の24%の電力を消費しています。

 一方、チベットと新疆ウィグル自治区以外の29の省、直轄市はすでに重慶のような公聴会を開きました。実施案は今月中に公布され、来月から全国で実行されます。

 まず家庭の人口の差を考慮すること、そして季節の要素を考えることです。季節の要素も考えなければなりません。夏の場合は普段より多く使われる思います。

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