ヘルシー中国の時間となりました。お相手の王穎穎です。先週末の5日は立夏でした。そして北京はまるで真夏に入ったように、最高気温が30度ぐらいの日が毎日続いていて、ここ数十年の記録を更新したそうです。例年、北京は5月の末に夏に入りますが、このような異常な天気は本当に珍しいのです。皆さんのところはいかがですか?
夏になると、冷蔵庫から冷たい果物やアイスを出して食べたいですね。でもこのような食べ方は、実は体に大きなダメージを与えることをご存知でしょうか?漢方の理論によりますと、人体は季節の変化に従って、飲食、生活規則、運動などを調整すべきなのです。それでは、立夏後に飲食面で何に注意すべきなのか、今日の番組でご紹介します。
冷たいものは控えましょう。
夏、冷蔵庫から冷たいものを出して食べる人は多いですね。しかし、急に冷たいものを食べると、特に胃腸が弱っている子供などでは、食べた後30分ぐらいに腹痛や下痢などの症状が出たりします。これは急性の腸痙攣です。
胃腸の温度は36度ぐらいありますが、冷蔵庫から出したものは2度から8度ぐらいしかありません。胃腸は強烈な低温の刺激を受けるため、血管が縮小して、血液の流量が減少し、胃腸の消化液の分泌もストップします。そうなると、生理的機能の不調に繋がっていきます。正しい食べ方は冷蔵庫から出したものを急いで食べないで、常温にすこし置いてから食べるようにします。そして、一度に食べ過ぎないようにしてください。特に、お年寄りや子供、慢性胃炎、消化不良の人はなおさら控えるようにしてください。
夏は汗を大量にかくため、体内の水分が多く失われます。そして胃の消化機能も低下するため、水分の多い食べ物を食べるのが、健康によいのです。例えば、夜にはおかゆ、昼にはスープを飲んでください。
おかゆを作るときには、はすの葉を少し入れましょう。香りがよく、苦味が少しあるため、食欲を出させ、夏バテを解消してくれます。そして緑豆粥や緑豆スープもお勧めです。
酸味のある食べ物は消化機能の強化に役立ちます。夏は汗を多くかくため、唾液も少なくなりがちです。トマト、サンザシ、キュウリなどすこし酸味のある果物を食べて、唾液を分泌させ、渇きを癒やしましょう。
夏は胃や腸に不調が起きやすい時季です。そして、冷たいものを食べると、ダメージを一番受けやすいのは胃や腸です。ですから、余り冷たいものを食べ過ぎないほうが良いのです。
最後に、夏にはトマト、ピーマン、冬瓜、スイカ、ヤマモモの実、メロン、桃、スモモなどの新鮮な果物や野菜を食べてビタミンを補充しましょう。また、大量に汗をかくと体内の水分が不足するだけでなく、ナトリウムやカリウムも大量に失われています。このため、水や無機塩を補充するように心がけてください。特にカリウムの補充は大切です。豆類或いはその加工品やしいたけ、果物、野菜にはカリウムが多く含まれていますので、なるべく食べるようにしてください。さらに、蛋白質も適度に補充するようにしてください。魚、お肉、タマゴ、ミルクなどはとてもよい蛋白質源です。
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