安徽省にある黄山は中国で最も知られた山岳景勝地で、奇松、怪石、雲海、温泉のという「四絶」を持ち、1990年、世界遺産に登録されました。
今日は、ごみの無い環境を保つために、ここで活躍している高所作業員について後半をご紹介します。
記者は、西海という黄山の一部で環境保護を担当している胡敏、謝根栄と共に、飲み物のビンが捨てられている場所に到着しました。ここの地面には銀色の金属の輪が固定されています。作業の時、ロープをこの輪にくくります。作業員の1人が断崖をよじ登る人の安全確保のため、ここで見守ります。
作業員・謝根栄はベストをしかっりつかみ、断崖を降りていきます。胡敏も相手の様子を見ながら、手に持っていたロープをゆっくり緩めていきます。胡敏は、ここ数年、黄山の知名度が徐々に上がっているため、国内外から訪れる観光客の数も大幅に増加しており、担当エリアの西海だけで毎日拾うゴミの量が1500キロに達していると言いました。
黄山観光の管理部門は高所作業員の安全を確保するため、登山隊が使う専門用具を取り入れたり、中国登山隊の隊員を呼び、定期的に指導してもらっています。胡敏は「観光客がゴミをどんなに遠くに投げ捨てても、我々はそのゴミを拾わなければならないです」と述べました。
まもなく、断崖の下にいる謝根栄から、「上る」と言う合図がありました。拾ったビンを持って謝根栄は崖の上にある上った後、すぐ、地面に座り、休憩しました。謝根栄は、2ヶ月間も家に帰っていないそうです。今朝は、お腹が痛くて吐いたともいいました。
謝根栄は「中秋節の連休の後、10月1日の国慶節を迎えます。この一週間は、観光客が特に多いです」と述べました。
胡敏と謝根栄の作業中、多くの観光客がカメラで2人の姿を写真に撮っていました。観光客は、危険を伴う高所作業員の給料は高いと思っています。しかし、胡敏は普通の環境保護の仕事と同じで、年収2万元(日本円でおよそ24万円)だと教えてくれました。
午後6時になり、観光客が山を下りた後、胡敏と謝根栄は山の上に座り、日が沈んでいく様子を観賞します。胡敏はここの風景が好きなので、この仕事を選択したと言いました。
胡敏は「年を取ると共に、体力がなくなってきます。この技を失わないよう、若い者たちに教え、技を伝授しなければなりません」と述べました。
今日は、ごみの無い環境を保つために、黄山で活躍している
高所作業員について後半をご紹介しました。
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