中国雲南省楚雄イ族自治州の禄豊県(ろくほう-けん)で、1938年、中国初の恐竜化石が発見されました。そのため禄豊県は中国恐竜研究の基地となりました。今日は、ここで恐竜化石の発掘と研究を40年間続けている研究者・董枝明についてご紹介します。
記者が恐竜テーマパークの奥にある董枝明の住まいに到着した時、彼は日本とフランスから来た恐竜化石研究者と意見を交換していました。
記者が前回ここに来た時、董枝明はアメリカの研究者の67歳の誕生日を祝っていました。そのアメリカの研究者は、董枝明の長年に渡る協力と支援に感謝し、彼を中国の恐竜研究王と称賛しました。これに感動した。
カナダ国家自然博物館の呉肖春教授は「董さんは国際的な恐竜化石学者で、世界的有名です。彼が、発見・研究・命名した恐竜の数は最も多く、恐竜化石について、たくさんの本を書き、中国の恐竜を世界に紹介した、最初の学者です」と述べました。
山東省威海市で生まれた董枝明は1962年、上海復旦大学の生物学科を卒業し、現在、中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の研究者として、中国禄豊恐竜研究センターの主任をしています。
董枝明は、自らの人生で2つのことしかをやっていないと思っています。1つは、1977年から1987年までの間、四川省自貢市の恐竜化石100体あまりを発掘、整理し、中国初の恐竜博物館設立に寄与しました。もう1つは、1986年、中国・カナダ恐竜科学調査隊に参加し、中国の内蒙古から、シルクロードを経由して北極までの恐竜遺跡を詳しく研究しました。
これまで、董枝明は恐竜研究に関する著作を10作あまり書きました。このうち、「よみがえる恐竜王朝」という作品は日本で出版され、日本人の恐竜への関心を高めました。
2011年9月16日、董枝明は楚雄イ族自治州政府から功労賞を授けられました。
董枝明は「自治州政府のくれた賞金を恐竜の研究と知識の普及に当てたいと思っています」と述べました。
今日は、ここで恐竜化石の発掘と研究を40年間続いている中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の研究者・董枝明についてご紹介しました。
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