夢って何でしょうか?夢は美しい希望であり、日々を生きる原動力でもあります。甘粛省荘浪県に住むごく普通の農村の女性、柳雲霞は、かつて色々な夢を持っていましたが、現実の前に破れました。
結局、農村に嫁いだ柳雲霞は夫と勤勉に働き、暮らし向きは徐々に良くなり、気がつけば村の中で一番の金持ちになっています。
2009年、CCTV・中央テレビ局で小学校2年までしか学校にいっていない女性が作成した番組を見た柳雲霞は、これに啓発され、自分も、7,80年代農村部で実際にあった人身売買のような強制的な結婚を背景とするドラマを作りたいと考えました。
柳雲霞は「子供から俳優になりたかったんです。そのチャンスはありませんでした。農民の生活が改善された今、自ら夢を実現したい」と述べました。
中学校しかでていない農家の女性がテレビドラマを撮影すると考えは、事実からあまりにかけ離れていると思われました。何より夫が反対しています。しかし、柳雲霞はあきらめませんでした。彼女は2010年10月、2年をかけた、『葉子の婚姻』というドラマの脚本は完成されました。
この10万字に及ぶ脚本を見た夫は、妻の熱心さに心を打たれ、妻のために、撮影用のカメラと道具を買いました。そして柳雲霞はドラマに出演する37人を村人から選び出しました。
2011年2月、『葉子の婚姻』の撮影が始まりました。40人あまりの俳優はすべて現地の農民です。4月に入ると、農繁期になります。早朝から正午まで農作業をし、午後から晩まで集中して撮影を行います。出演者、スタッフは様々な困難を克服しました。
すべての作業は順調に進めていると思っていた最中、農作業が最も忙しい7月と8月、主演の男女が相次いで降板するという、撮影において最大の危機を迎えました。
柳雲霞は「彼らの家族は、出演料が出ないなら、撮影に参加させないと言いました。これは、深刻な打撃です」と述べました。
柳雲霞は、村人から臨時的に選出したこのチームは、長い撮影時間に耐えられないと悟りました。しかし、諦めることなく、自らの脚本に手直しを加えました。改めて夫の協力に感謝し、現在、『葉子の婚姻』の撮影が再開しました。
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