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温総理が政府活動報告 各分野の昨年の実績振り返る

2012-03-07 14:14:18     cri    

 国務院の温家宝総理は5日、第11期全国人民代表大会(全人代)第5回会議で政府活動報告を読み上げました。温総理は報告の中で、「我が国の改革開放と社会主義現代化建設は昨年、重要な成果を成し遂げた」と指摘しました。「人民日報」海外版が報じました。

 報告によりますと、昨年中国の国内総生産(GDP)は前年比9.2%増の47兆2000億元(約590兆円)、公共財政収入は同24.8%増の10兆3700億元(約126兆円)に達しました。穀物生産量は1兆1400億斤(1斤 =500グラム)に達し、史上新高値を更新しました。都市部の新規就業者数は1221万人にのぼり、都市部住民の1人当たり可処分所得と農村住民の1人当たり純収入はそれぞれ8.4%増、11.4%増となりました。

 ▽物価は安定

 物価の全体的水準を安定させることは昨年のマクロ調整における最も重要な任務でした。積極的な財政政策と穏健な金融政策により、消費者物価指数(CPI)と工業生産者出荷価格指数(PPI)は8月以降反落を見せました。これにより急激な上昇の勢いを逆転させ、経済の安定した比較的速い成長を実現しました。

 ▽不動産価格の抑制

 不動産投機・投資の需要が大幅に抑えられました。多くの都市で不動産価格が前月比下落となっており、調整の成果がはっきりと現れています。また保障性住宅(低中所得者向けの格安住宅)建設も進んでいます。中央財政は2010年の2.2倍となる1713億元を保障性住宅の建設に割り当てており、着工数は1043万戸、完成戸数は432万戸に上りました。

 ▽豊作を迎えた農業

 農業は全面的に豊作となり、穀物総生産量は歴史的にも珍しい「8年連続増加」を実現。5年連続で1兆斤を上回り、中国の穀物総合生産能力は安定しつつも飛躍を果たしました。

 また、都市化率は50%を上回った。これは中国の社会構造における1つの歴史的な変化と言えます。

 四川大地震の復興再建任務は完了し、青海玉樹、甘粛舟曲、雲南盈江など被災地の救済・再建業務が積極的に推進されました。

 ▽科学技術の革新

 基礎研究と最先端技術の研究が強化されました。国家科学技術重大特別プロジェクトを通じていくつかのキーテクノロジー・コア技術でブレークスルーを果たし、多くの重要製品・設備の空白を埋めました。ドッキング目標機「天宮1号」と宇宙船「神舟8号」は打ち上げ、ドッキングに成功し、中国の有人宇宙飛行プロジェクト発展史において重大な一里塚を打ち立てました。

 ▽医療保険、国民生活に寄与

 都市・農村住民13億人が保険に加入し、全民医療保障体系が初歩的に形成されました。各級の財政は、都市部住民基本医療保険と新型農村合作医療の財政補助基準を毎年1人あたり120元から200元に増加した。末端医療衛生サービス体系が基本的に完成しました。

 また、経済的に困難な家庭の学生に向けた奨学金援助体系が確立しました。出稼ぎ労働者子女の都市部での義務教育問題が初歩的に解決しました。学費免除師範学校の卒業生が全て小中学校の教員となり、うち90%以上が中西部で教員となりました。 

 ▽所得が増加

 農村部住民の1人当たり純収入の増加速度は1985年以来最高となり、2年連続で都市部住民を上回りました。各地で最低賃金基準が大幅に引き上げられた。企業の定年退職者の基本年金が7年連続で増加し、通年で1人当たり1680元増加、5700万人あまりが受益者となりました。社会救済・保障基準を物価上昇にリンクさせる連動メカニズムが確立しました。個人所得税の徴税基準が2000元から3500元に引き上げられました。個人事業主900万人あまりの税負担が引き下げられました。

 ▽対外貿易の増加

 通年の貨物輸出入総額は3兆6400億ドル(約295兆9300億円)で22.5%増となりました。うち、輸出は20.3%増、輸入は24.9%増となり、貿易黒字はさらに減少しました。実質ベースの外商直接投資は1160億ドル(約9兆4700億円)で、サービス業と中西部地区の割合が高まりました。企業の海外進出は加速しており、非金融類の対外直接投資は601億ドル(約4兆9000億円)に達しました。(人民網から)

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