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中国の「春運」に迫る!

2012-01-19 10:33:02     cri    


























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 今年は1月8日から2月16日までの40日間が中国の「春運」、つまり春節期間中の帰省ラッシュ期間に指定されました。この期間中、全国の鉄道利用者数は2億3500万人と予測され、去年より6.1%増の1352万人も増える見込みです。また、道路や航空、水上輸送などを含め、今年の春運期間中、あらゆる交通手段の利用者数はなんとあわせて31億人に達する見込みです。

 中国の人口は13億人です。すると、この40日間、1人につき平均2回ないし3回はいずれかの交通手段を利用することになりますね。かなりの経済効果が生まれると思いますが、どこへ行っても人出いっぱいっということですよね。うーん、これはあまり歓迎できませんね。レストランへ行ってもいつも満席ですし、公園へ行っても人だらけで、気軽に休めません。そしていま、深刻な問題となっているのは、チケットの入手が難しいことなんです。これが多くの人々の悩みの種となっています。

 今年は確か、列車チケットの実名制度が施行され、加えてインターネットで列車のチケットを購入できるようになりましたよ。実名制度の実施により、今年から、チケットの購入方法が3つになりました。駅の窓口、電話注文、そしてインターネットでの購入です。購入方法が増えたにもかかわらず、チケットの入手難は依然として厳しいようです。

 実は窓口、電話、インターネットの三つのルートで発売されるチケットは、チケットの予約期間がそれぞれ違うんです。、これが大きな問題を招きました。例えば、インターネットや電話注文は12日以内のチケットを予約できます。しかし、駅の窓口では10日間以内のチケットしか購入できません。すると、多くのチケットは電話注文やネットで先に予約され、実際に駅の窓口でチケットを購入する出稼ぎ者にはなかなか必要なチケットがまわってこないという状況になってしまったんです。

 農村からの出稼ぎ者たち、パソコンを持っていないし、クレジットカードなどのネット支払い手段も持っていない人が多いですからね。電話注文やネット購入は彼らにとっては便利でもなんでもないですね。この期間、列車のチケットを必要としている人々の中で、出稼ぎ労働者の割合が圧倒的に多いんです。お金のあるホワイトカラーやサラリーマンなら、飛行機を利用できますし、或いはマイカーを運転して帰省できますから。しかし、農村出稼ぎ者は教育や情報手段が足りないため、インターネットや電話注文などの新しい購入手段も、知らない、あるいはできない、慣れていないという状況なんです。実際に駅で数時間もかけて待っていた挙句、必要なチケットはもうすっかりネットで完売していたという非常に残念な結果になるんです。

 さらにもう一つの問題もあります。インターネットからのチケット購入なんですが、こちらも考えているより、ややこしいようです。半年前に開設されたばかりの中国鉄道省のチケット購入サイト12306には、今回たくさんのユーザーが一気に殺到したため、エラーが発生し、麻痺状態に陥ったということです。そのうえ、サイトの利用には登録が必要で、その登録時間が長いし、途中で急にアクセスできなくなるケースも多いようです。運がよく予約情報にアクセスできても、45分以内に支払いを済ませなければなりません。さらに支払に利用できる銀行は工商銀行、農業銀行、中国銀行、招商銀行という四つの銀行に限られ、「とても不便だ」と不満の声が上がっています。もしもこの4つの銀行を利用していない人なら、新しい口座を作る必要性もでてきて、これにも時間がかかりますよね。こんなことしてたら45分間ではとても無理ですよ。ネット環境にもよりますし。

 また、この専門の購入サイトでは、新しいチケットは毎日の午前8時、10時、そして正午12時と午後3時に販売されます。このタイミングに合わせて予約が一気に殺到し、サイトの負荷は重くなり、エラーがよく発生するということです。私たちの想像したマウスをクリックするだけのネット購入とはまったく違いますね。シュミレーションに基づいた対応策をたててなかったんですね。しかし、ちゃんとその時間に見合わせて買わないと、一瞬の間に完売!これは購入者はかなり焦りますね。

 また、中国では、日本のようなチケットショップがなく、違法でチケットの取引をしている人たちがいます。彼らはチケットの購入を職業としていますので、たくさんのチケットを手に入れて高額で販売します。このような人たちのことを、中国では「黄牛」と言います。「ダフ屋」のことですね。でも、一般の都市サラリーマンや金銭面に余裕のある人なら、しようがなくダフ屋の「黄牛」から高額のチケットを購入することもあり得ますけど、農村からの出稼ぎ者たち、一年苦労してせっかく貯めたお金をダフ屋のチケットに使うわけには行かないんですね。誰にとってももったいないですから。

 中国鉄道省の発表によりますと、いま、中国の鉄道輸送能力は、平日はほぼ社会のニーズを満たしていると言えますが、春節期間中の帰省ラッシュになると、輸送力不足の難題に悩まされています。先ほども紹介しましたが、今年の春節帰省ラッシュ、鉄道の利用者数2億3500万人になる見込みです。これは毎日平均で588万人の旅客がいるということです。しかし、いま、全国の鉄道輸送能力から見ると、毎日382万1000人しか乗せられません。なんと1日あたり200万人以上が乗れないという結果になっているんです。1日に200万人の座席がない!かなりの数字ですよ。チケット入手の難しさがわかりますね。これは短期間には解決できないでしょう。

 1枚1枚の小さなチケット、手に入れた喜びと入手できない焦り。春節を前にした中国人の喜怒哀楽を表すものとも言えます。誰もが無事に家に帰り、家族と一緒に春節を過ごせることを願います。(『イキイキ中国』より)

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