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閉店に追い込まれている中国の民営書店

2011-11-23 16:10:21     cri    

 2007年から今まで、閉店した民営書店は1万軒以上に達するということです。中国の電子商取引がここ数年急速に発展したため、多くの若者はインターネットを通じて本を買うようになりました。日本の場合は、ネット書店も拡大していますが、一方では書店の大型化が進んで、地域の小さな書店が苦戦しているようです。

 これらネットショッピングのサイトは本だけを売っているわけではないんです。本で利益を上げるより、規模やアクセスユーザー増を優先とする戦略をとっているため、本の半額セールなどのキャンペーンを頻繁に行っています。しかし本屋さんは本を売るのがメインですから、価格破壊では、苦しいです。それに、家賃や人件費の激高でもともと薄利多売の本屋さんは二重に苦しんでいます。

 私が住んでいる団地には、最初、商業スペースに1軒本屋さんがありました。よくそこで本を読んだり、買ったりしました。しかし、家賃が負担できなくなって、近くのスーパーの中のコーナーの1つに縮小してしまったんです。今はすでに書籍はなくて、雑誌だけ売っています。で、こういう町の本屋さんが少なくなったから、ちょっいと本を買うという利便性が少なくなりました。本を買うなら、必ず繁華街の大きな書店に行かなければなりません。ですから、ネットで買うことにしました。

 最初はアマゾンと当当網の2つのサイトが競争していましたが、その後京東商城という元々家電製品を取り扱うネットサイトも参加しました。家電製品のネットサイトが図書市場に参入し、逆に図書をメインとして経営していたサイトも家電製品に進出したというころです。ネットショップの競争がどんどんエスカレートしていってます。さらに、先月から蘇寧電気のネットショッピングサイトも本を売り出したんです。

 実際のデータでも、ネットの図書交易規模は絶えず拡大しています。関係部門が発表した「2011年第2四半期中国ネット小売市場データ」によりますと、ネット図書の販売額は前年同期と比べて84.5%も増えたということです。

 一方、新華書店の利潤の70%は小中学校の教材から得ているんです。民営のほうは、大型の書店なら多元化、小型の書店なら専門化することですね。例えば、本のほかに、飲食、文具、芸術品などを取り扱ってもいいです。小型の書店ならある分野についてものすごく専門的にすれば、例えば法律書店とか、経済書店とか、つまり位置づけが重要です。そして本屋さんは文化の代表の一つだと想いますが、政府も新華書店を援助しているように、民営の書店にも優遇政策を提供したらどうでしょうかね?企業は社会の責任感と公益を重んじているからこのようなことをしたのでしょう。民営書店は苦しいけど、どうにか頑張ってほしいですね。

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