新疆は中国の北西部にあります。かつてはシルクロードの通り道であり、今も多様な民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。毎週この時間は今日の新疆の様子をご紹介しています。

　このほど、新疆コルラ市の小学生・李木子チャンがロシアで開催された第8回ニカライワ（ニコラーエワ？）国際ピアノコンクールでジュニア部門の1位を受賞しました。今年7歳になる李木子チャンは、ロシアから帰国したピアノ修士・呂焔さんと彼のロシア人妻・ピアノ博士イリンナさんが共同で創立したコルラ市海派ピアノ芸術学校で4歳からピアノを学び始め、呂さん夫婦の熱心な指導者の下で目覚しい進歩を遂げました。

　6月上旬、北京放送の記者が呂焔さんの家を訪ね、颯爽とした男前の呂焔さんとそのロシア系美人妻・イリンナさんが北京放送のインタビューに応じました。

　2004年、新疆師範大学音楽学部を卒業した呂焔さんはロシア国立ラフマニノフ記念ロストフ音楽院に留学し、友達の紹介でイリンナさんと知り合いました。当時のことについて呂焔さんは（音響2）

　「当時、イリンナは僕のピアノの先生だった。彼女は先生として人懐っこくて親しみやすいし、ピアノの演奏レベルが高く、彼女について学んで初めて、実力の差を確かに感じ、頑張らなければならないと実感した」と話しました。

　呂焔さんとイリンナさんは音楽を通じて知り合い、見事にお互いに惹かれ合いました。イリンナさんは呂焔さんの勤勉さと思い遣りに心が打たれた一方、呂さんはイリンナさんの優しさと素晴らしい音楽の才能に魅力を感じ、2人は愛し合うようになりました。イリンナさんは 「呂焔は赤ちゃんみたいに純粋な人で、学習の面で非常に勤勉で、私にいつも優しくしてくれた。彼が大好きだ」と話しました。

　2007年8月、呂焔さんとイリンナさんはロシアで婚約した後、共にコルラへ行き、呂さんの両親に会いました。初めて中国を訪れたイリンナさんは新疆の美しさに魅了されました 。

　「中国は果物の種類が多く、スーパーの商品も豊富で、都市建設も進んでおり、本当にびっくりした」と話しました。

　2008年、呂焔さんとイリンナさん夫妻はロシアの仕事を辞めて新疆コルラ市での生活を始め、可愛い男の子が産まれました。コルラ市での事業発展について呂さんは次のように話しました。

　「政府は帰国留学生に多くの優遇政策を与えており、これは私達の事業発展に非常に有利だ。金融危機の影響を受けて、今、ロシアとヨーロッパでは価格高騰が続いているので、暮らしが厳しくなっていた。帰国してから、ここには多くのチャンスがあると実感し、私達は自分の努力を通じて、コルラ及び新疆のピアノ選手が国際コンクールでよりいい成績を挙げることで、故郷のために貢献したい」と話しました。

　新疆シリーズ、今日はロシアから留学帰国した新疆コルラ市の呂焔さんと彼のロシア人妻イリンナさんのピアノ人材の育成への取り組み前編をおはなししました。来週は後編をお送りします。どうぞお楽しみに。