新疆は中国の北西部にあります。かつてはシルクロードの通り道であり、今も多様な民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。毎週この時間は今日の新疆の様子をご紹介していますが、今日はこのほど新疆の五家渠市で開催された第6回チューリップ祭りの様子をご紹介しましょう。
天山山脈の北の麓にある五家渠市は2004年に設立された中国の最も若い都市です。2006年から五家渠市は毎年5月にチンゴダという湖で盛大なチューリップ祭りを開催しており、春色に溢れるチューリップ畑も、花々に囲まれた美しいチンコダ湖もオアシスの独特な魅力で観光客たちを楽しませています。平年より春が遅かったため、今年のチューリップ祭りは例年より遅れて開催されました。ようやく到来した春風の下で、133種類150万本の色とりどりのチューリップが競って開花し、多くの観光客を魅了しました。
チューリップの原産地は中国の新疆ウィグル自治区とチベット自治区で、17世紀にヨーロッパに伝えられました。当時のヨーロッパではチューリップは非常に高額で、貴族しか手に入れることができなかったため、地位の象徴とされていました。この後、オランダ、トルコ、ハンガリーなどの国がチューリップを国花に定めました。2005年、新疆五家渠市のチンゴダ湖観光エリアは青海省西寧市からチューリップの優良品種を導入し、観光エリア内で25種10万本のチューリップを栽培し始めました。その翌年、ここで第1回チューリップ祭りを開催し、観光客3万人を引き付けました。この後、チンゴダ湖観光エリアは毎年、オランダなどの国からチューリップの優良品種を導入しており、チューリップの種類は当初の25種から133種に達し、チューリップの栽培面積も大幅に拡大しました。目下、五家渠市のチューリップ祭りはすでに五回開催され、地元の一大イベントとなっています。
今年のチューリップ祭りに参加した観光客・馬欣(キン)栄さんは 「チューリップ祭りに参加してとっても楽しかった。ここ数年、チューリップ祭りの規模はますます大きくなり、訪れる観光客も多くなって、この地に多くのビジネスチャンスをもたらしている」と話しました。
チューリップ祭りが地元の観光業の促進に果たした役割について新疆生産建設兵団旅行局の王宇科局長は 「五家渠市のチューリップ祭りは大きな成功を収めている。この祭りは、五家渠市の魅力を示す名刺のようなものだ」と紹介しました。
新疆シリーズ、今日は新疆五家渠市のチューリップ祭りの様子をご紹介しました。
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