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都市OLの「昼食恐怖症」

2011-06-02 10:21:58     cri    






















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  私は食べることと、寝ることが大好きですから。食事の時間、そしてゆったりと横になって寝る時間は何より幸せだと思います。しかし、いま、北京や上海などの大都市には、「昼食恐怖症」にかかるOLが現れています。名前のとおり、昼食の時間を恐れるOLたちのことです。

 最近、中国の都市部の職場では、お昼の時間になると、なにやら悩んでいる女性が何人も現れるそうです。彼女たちは「昼食恐怖症」にかかっっているんです。その理由は何でしょうか。そろそろ夏ですから、スタイルを守るため、多くの女性はダイエットし出しますよね。そのために、食事を控えているのではないでしょうか。ダイエットは確かに理由の一つですが、一番の理由ではありません。中国のポータルサイト・新華ネットの記事によりますと、恐食族が現れた原因は職場の人間関係の煩わしさによるものだそうです。

 多くの会社や職場では、昼食は同僚同士が付き合う重要なひと時とされています。特に、会社に勤める女性職員にとって、お昼の時間はまさに気の合う同僚たちと一緒にコミュニケーションを展開する仕事の気分転換となります。いま、インターネットや、ツィッター、ミニブログの普及によって、パソコンや携帯電話を通じて人とのコミュニケーションが便利になりました。しかし、かえって人と面と向かって話すことに慣れない人が増えています。じゃあ、一人がいいかというと、そう簡単でもありません。男性なら、一人でお昼に行っても平気かもしれませんが、女性なら、一緒に昼食をする相手がいなくて、いつも自分一人で食べるのは、どうも可愛そうに見えます。それで人に変な目で見られないように、お昼を抜くOLがどんどん増えているということです。

 確かに中国人は日本人と違って、お弁当を作って会社に持っていく習慣が余りないんですね。コンビにでパンやおにぎりを買ってお昼にする人も少ないようです。多くの中国人にとって、パンなどはどうもオヤツのようなものですが、お昼はやっぱりちゃんとご飯とおかずを食べなければ、と思っています。

 ところで、中国心理学会がこのほど大都市で働くOLを対象に行ったアンケート調査によりますと、5割以上のOLは一緒に食事をしてくれる仲間がいなかった場合、一人で食べることを嫌がり、食事を食べないという選択をする人が多いということです。これはある意味では、集団主義による心理的問題とも言えるでしょう。どうもはっきりしませんね。めんどうな付き合いはやだけど、かといって、一人で食事するのも嫌。でも、食事をやめるのは体に悪いですよね。そんなに他人の目や考えを気にしなくてもいいと思うんですけど。

 恐れて食事を避けるのはまったく愚かなことですね。これについて、深セン市康寧医院の心理専門家翁主任は、職場の「昼食恐怖症」は「社交恐怖症」の一種で、自信が足りず、自分にコンプレックスを持っているため、他人が自分のことをどういうふうに見るのにこだわり過ぎて、恐怖感が生じているのではないかと分析しています。人間はパートナーが必要で、職場でチームワークが大事です。食事でなくても、職場では、いろんな場面でのコミュニケーションは避けられません。食卓を囲んで気軽に同僚と付き合うことも出来なければ、仕事の雰囲気もきっと堅苦しくて、ぎくしゃくするでしょう。また、専門家の話では、いま、都会人はプライベートを重視し、自分のことをあまり他人に教えたがらず、他人のプライベートにも無関心だそうです。しかし、同僚同士の昼食会では、どうも仕事以外の話題に触れやすいんですね。そのような話し合いに慣れないどころか、煩わしく思っている人がだんだん増えているということです。

 中国も変化してきました。日本と同じですよ。特に女性同士なら、井戸端会議のような雑談がつい展開されますね。まあ、それをいやだと思っている気持ちも理解できますけど、同僚同士とのお昼、それはある意味では、企業文化の一つとも言えるでしょう。社会人になるなら、いろんなことに慣れるまで頑張らなくてはなりません。会社に限らず好きな人だけつきあうというわけにはいきませんから。人とのコミュニケーションも自分の可能性を探る大切なルートの一つですね。幸い、こちら北京放送の職場では、お昼だけでなく、夕食もいつも大勢の人が一緒に食べて賑やかですね。食卓での雑談、互いに文句を言ったりして、職場のストレス発散につながります。(エーリン「イキイキ中国」より 06/12)

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