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中国の「租客」、若者のレンタル生活

2011-04-28 11:22:20     cri    






















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 中国語の「~客」は日本語の「~族」に当たりますね。「租客」?一体何でしょう?「租」はレンタルの意味です。「租客」とは、英語では、「Hire(ハイヤー)」、つまり、レンタルに頼る「レンタル族」のことです。チャイナライフ、今日は中国の「租客」、「レンタル族」についてご紹介します。

 実は、レンタルは中国での発展はまだまだ遅れています。中国人の伝統的な考えでは、自分のものでなければ、安心して使えません。他人の者を借りるのは、面倒くさいし、万が一、何か問題があったら、余計な心配もかかるし、気軽に使えないっていう意識がありますから。確かに、中国人は物を使うより、「ほしい」という気持ちが強いようですね。でも、今、地球の資源がますます乏しくなり、低炭素のライフスタイルが流行り出していて、レンタル族と呼ばれる若者たちが出てきました。つまり、「個人所有」より「共有」を重視するという一族です。中国人の考え方もますます理性的になり、合理的になってきたような気がしますね。

 昔では、モノを借りて使うと、他の人にお金がないとか、きっと買えないんだとか、いろいろ言われるのを恐れていました。ですから、使いたいものは必ず貯金して自分で買うことが多かったんですが、今では、他人の噂や評価より、自分の考えに自信を持っています。、より現実的になっていますね。生活の幸せは人に見せるものではなく、自分で感じるものですね。

 ちょうどこのほど、中国の『新聞週刊』と大手ウェブサイトの騰訊やSOHUと共に、合同アンケート調査を行いました。1万4千人のネットユーザーを対象に調査した結果、8割以上の人はレンタルの経験があり、そのうちの4割はレンタルに抵抗感がないということです。また、レンタルのうち、アパートと車が圧倒的に多くて、そのほか、家具や服などの生活必需品もレンタルできるようになっているということです。

 やっぱり、アパートと車を借りる人が多いですね。これも中国の住宅価格の高騰や、車の保有コストの増加からの影響でしょうね。例えば、北京のような大都会では、月給5000元以上のサラリーマンが一般的で、住宅を買うために、頭金を用意しますが、これは家族の支援がなければたいへんです。そして、毎月にローンを返すのも一苦労です。

 社会人になったばかりの若者にとって、レンタルを選ぶのは生活コストを節約するやむを得ない方法です。

 一方、レンタル族の拡大によって、レンタル業も盛んに発展してきました。昔の中国では、車のレンタル会社は少ない割りに、車種も非常に少なかったんです。しかし今では、一般の乗用車から、高級車やSUVなど、いろんな種類が揃っており、運転手付きのサービスも提供してくれています。北京では、駐車料は高いし、ガソリン代も値上がりしました。曜日によってナンバーごとの走行規制もありますし、車を保有するというより、必要な時にレンタルしたほうが合理的ですね。

 いま、北京では、一般乗用車のレンタル費用は1日200元以内で(日本円の3000円程度)ですね。ベンツのSmartのようなモダンな車種もありますよ。1時間38元だそうです。連休になると、1週間借りても千元ぐらいで、これに対し、車の保有には、1ヶ月は少なくとも2000元もかかるんです。レンタルのほうが効率よくて便利です。

 ある調査会社の予測によりますと、今後5年間で、中国のレンタカーの市場は毎年25%の伸びで成長し、2014年までに、レンタカーは40万台に達し、年間営業額は380億元になる見込みです。

 そのほかに、今流行っているのは、玩具のレンタルです。多くの住宅団地の近くに玩具屋があります。一部の玩具は売るものですけど、レンタルできるものも多いです。子供たちは遊ぶと、すぐ飽きてしまいますから。レンタルできれば、いつも新しい玩具を遊ぶことが出来ますね。そのほかに、ピアノのレンタルも盛んになっています。中国では、子供にピアノを習わせる家庭が多いですね。でも、多くの子供は長く続けられないため、買うより、レンタルのほうが効率的です。もし子供が飽きてしまうと、レンタルだから、家の粗大ゴミにもなりませんね。

 また、最近、一部の高価なものもレンタルできるようになっています。例えば、一部の高級ブランドです。例えば、LVやエルメスのカバン、高級ドレスなど。重要な宴会に出席する場合、自分で買うより、レンタルのほうはお得です。

 調べたところによりますと、これらの高級品は1日あたり、200元か300元のレンタル費用がかかります。しかも、毎回違うデザインのものを借りられますから。いまの中国では、高級品のレンタル市場はまだまだ整備されていません。しかし業界の人々から聞いた話では、これからは会員制を導入し、毎年、ある程度の会員費を払い、クレジットカードと連動した信用記録を入力する、或いは一定金額の敷金を払い、専門の高級品レンタル店で借りることが出来るようにするということです。会員レベルによって、レンタルできる商品のランクも違いますし、割引額もまちまちだそうです。

 いつか試してみたいと思います。若者の「租客」の増加に伴って、レンタルもきっとチャイナライフの身近な現象になってくるでしょう。(「イキイキ中国」より 04/28)

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