中国の東南部に位置する無錫は、今から2500年ほど前の呉の時代の都です。3000年の歴史を持つ古い町で、昔から美しく、豊かな都市で知られるこの無錫は『江南の名城』と言われています。　無錫は北に長江、南は太湖に臨み、西は南京、東は上海に接しています。四季がはっきりしていて、物産が豊富で、中国では、「米と魚の故郷」と謳われています。毎週のこの時間は無錫の様子をお伝えします。

　ここ数年、無錫で人気を集めているエコ農業は、観光客たちが無錫の農業の現状や美しい農村風景を楽しむ新しい観光の窓口となっています。このほど、北京放送の記者が無錫市錫山区にある緑羊温泉農場を訪れ、その美しい江南地方の田園風景にすっかり魅了されました。先週の無錫シリーズは緑羊温泉農場をご紹介しましたが、今日はその後編をご紹介しましょう。

　2003年に建設された緑羊温泉農場は、敷地面積が66万ヘクタールに達し、エコ農業やレジャー施設、観光などを一体化した綜合観光施設です。

　緑羊農場の観光面における特色について、取締役の富勇さんは 「わが農場はエコ農業を発展すると同時に、市場のニーズに応じて田園資源を活用した体験型の観光を開発している。まず、温泉の開発に着手し、無錫で初の本格的な温泉を創り上げた。目下、温泉市場の見通しは非常に明るい。経済が発展し、市民の所得が増えるに伴い、観光やレジャーなどの面の需要がますます増えている」と話しました。

　富勇さんはまた「温泉プロジェクトの稼動は緑羊農場の発展に利益をもたらすだけでなく、周辺地域の飲食業やホテル、ショッピングなどの産業発展を推し進めることができる。私達は自らの努力を通じて、周辺の住民に利益をもたらしたいと願っている」と述べました。

　昨年の春節、緑羊農場の温泉が一般公開されました。室内温泉の敷地面積は7000平方メートルで、室外温泉の敷地面積は15000平方メートルに達します。一日の収容客数は2500人におよびます。

　6年間にわたる努力により、2006年11月国家農業観光審査グループの審査を経て、緑羊温泉農場有限会社は無錫農業トップ企業となり、無錫農業産業化経営モデルケース、全国農業観光モデルにも選出されました。