新疆は中国の北西部にあります。かつてはシルクロードの通り道であり、今も多様な民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。毎週この時間は今日の新疆の様子をご紹介します。
このほど、新疆ウィグル自治区史上最大規模の牧畜区水利建設プロジェクトの建設が天山山脈の北部と南部地方で開始しました。このプロジェクトでは定住化による草原牧畜業の水利プロジェクト18項目が同時にスタートし、建設完成後、このプロジェクトで利益を受ける牧畜民は25000人に達する見込みです。
中国内陸に位置する新疆ウィグル自治区は旱魃・水不足問題の影響によって、水利事業の発展は新疆の経済社会の持続的な発展と係わる鍵となる問題だと見られています。地元の牧畜民の生活を改善するため、中国政府は今年、牧畜区の発展を加速し、牧畜区で水利プロジェクトを建設しました。
昌吉ホイ族自治州ニ工河ダムの着工現場で地元のカザフ族牧畜民チュハラさんは自治州政府の職人に次のように話しています。「待ちに待っていたこの日が到来した」と喜んでいいました。
実は、新疆では昨年から牧畜区水利プロジェクト9項目がスタートしました。今回に建設された18のプロジェクトの中にダム17箇所と引水工事一箇所を含んでいます。これらの多くの水利工事が同時に始まることは新疆史上において初めてのことです。
ハミ市水利局の賃興光局長は「牧畜区でダムを建設する計画が策定された後、新疆各地は全力を挙げてプロジェクトの建設を支持し、牧畜民の利益を確保する」と述べました。
自治区政府の要求に基づき、定住化による草原牧畜業の水利プロジェクトの建設は「新疆効率」で着実に進められ、つまり高効率かつ実務な仕事ぶりを示しています。新疆ウィグル自治区共産党委員会の張春賢書記や自治区のヌル・べコリ主席ら指導者はそれぞれ指導グループ7つを率いて工事現場を視察しました。
関係筋によりますと、新疆の牧畜区で建設されているこれらの水利プロジェクトは水資源の合理的な利用や洪水旱魃対応それに飼い葉用地の改善などの面で積極的な役割を果たす見込みです。これらの水利工事の建設が完成した後、新疆の25の県、市の牧畜民2万5000人は「水と草を追い求めて居所を移す」という遊牧民の生活に別れを告げ、定住生活を実現することができます。これは悪くなりつつある草原環境の改善、牧畜業の持続的な発展それに中国北方地方及び中国全土の生態環境に重要な意義を持っています。
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