新疆は中国の北西部にあります。かつてはシルクロードの通り道であり、今も多様な民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。毎週この時間は今日の新疆の様子をご紹介しますが、今日はイリチャブチャルシボ族自治県に住む16歳の劉敏恵チャンが角膜移植手術に成功し、再び明るい世界が見えるようになることをお話しましょう。
新疆西北部のイリチャブチャルシボ族自治県に住む劉敏恵ちゃんは11の時に原因不明のまま左眼の視力が急に悪くなり、13歳になると、彼女の左眼の視力はわずか0.08でした。病院で検査を受け、「劉ちゃんの左眼は進行すると角膜が穿孔する可能性があるため、角膜移植手術を受けなければならない」と診断されました。
ただ、中国のアイバンクに角膜が非常に不足しているため、移植できる角膜を獲得することはなかなか難しいです。特に、アルバイトで生計を立てる劉敏恵ちゃんの両親にとってはもっと難しいことです。
劉敏恵ちゃんとその家族がどうしていいかわからない時に、病院から好ましい情報が伝えられてきて、アコソ赤十字会から角膜一つを獲得しました。劉敏恵ちゃんは直ちに病院に赴き、角膜移植手術を受けて成功しました。
手術3日後、劉敏恵ちゃんは再びこの美しい世界がはっきり見えるようになりました。彼女に角膜を提供したのは藍天という26歳の若者です。
藍天さんは6歳の時に進行性皮膚萎縮症と診断され、小3の時から病気で休学し始めました。彼は家にいた時に独学や自宅学習をして、充実かつ楽しい毎日を送りました。2008年、四川大地震発生後、藍さんは多くの人々が地震で命を落とすのを見て、赤十字会に自分が死んだあと、角膜を提供するという申し込みをし、家族の支持を獲得しました。
2010年、わずか26歳の藍天さんが病気重篤になり、彼がなくなった後、赤十字会の援助の下で、藍さんの角膜は直ちに新疆ウィグル自治区人民病院に輸送され、劉敏恵ちゃんに光明をもたらしました。
2011年の春節、体調快復した劉敏恵ちゃんは汽車に乗って、遠い温宿にある藍さんの実家を訪れ、藍さんの両親をお見舞いにいきました。これから、二つの家族はこのことで強い絆を結んできました。
今、劉敏恵ちゃんの夢は将来、眼科のお医者さんになり、より多くの目の不自由な人に光明をもたらしたいと望んでいます。
新疆シリーズ、今日はイリチャブチャルシボ族自治県に住む16歳の劉敏恵チャンが角膜移植手術に成功し、再び明るい世界が見えることについてお話しました。
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