メダルの数から見れば、日本と中国の間にかなりの差があるだけでなく、残念ながら、韓国にも負けたということですね。例えば、アテネ オリンピック並びに北京オリンピック100m平泳ぎ、200m平泳ぎの金メダリスト、北島康介選手は、今大会で50メートルと100メートルの試合で4位に終り、200メートルで棄権しました。北島康介選手は大会前から良いコンディションがなかなか出なかったそうです。今大会は無理やりに参加したといっても過言ではありません。広州大会でのプレーについて、北島康介は、「万全な状態で臨んでいない。チームとして貢献しなければならないことがあります」と語りました。
また、日本は、より先のロンドンオリンピック大会も狙っています。日本選手団の市原則之団長の話によると、アジア大会で課題を見つけて、ロンドンにつなげたいということです。競泳で3個の金メダルを獲得した、入江りょうすけ選手は、「アジア強豪国の戦いの中で、いい刺激をいただきました。金メダルを取れないのが現実ですが、今回のアジア大会は、アジアの飛躍につながるのが確信できた。日本チームも飛躍できるように一丸となって頑張ります」と、アジア大会をもとに、より良い記録に挑戦したいという抱負を語りました。
ロンドン大会に向けて、課題を見つけて、対策を見出すという意味ですね。メダル数にもかかわらず、今大会で大活躍した日本の選手もかなり多いでしょう。例えば、トライアスロンで日本選手は男女とも優勝しました。また、サッカーでは、男子女子ともに初優勝を果たしました。卓球では、世界一流のチームがアジアに集まっていますが、 今回の広州大会で、日本は男子銅メダル3個、女子も銅メダル3個を獲得しました。
また卓球の女子団体戦で、日本は、シンガポールに敗れ、準決勝に進出することが出来ませんでしたが、世界ランキング34位、17歳の石川佳純選手が世界ランキング2位のフォン・テンウェー選手との対戦で最終ラウンドまでもつれ込みました。結局、僅差で惜敗しましたが、今後の活躍が期待されています。石川選手も今大会を通じて、更に自信を持つようになりました。
同じ大会なのに、それに対する態度が違いますね。腕を磨くためとか、不足点を見出すためとか、自己ベストを尽くすなど…今回のアジア大会で得た経験を生かしながら、これからの訓練に励んで、もっと素敵なパフォーマンスを見せて欲しいものですね。
また、ここ数年、中国のスポーツレベルが高まり、各種のリーグ体制が整備されるにつれて、中国と外国のスポーツ交流がより盛んになりました。サッカー、バスケットボールはもちろん、囲碁、卓球などの中国の得意な種目でも外国人の姿が現れてきました。日本のスポーツ選手が中国の卓球リーグ戦で大活躍していますよ。
今回のアジア大会に出た日本の卓球チームは10名の選手からなりますが、女子の福原愛さん、石川佳純さん、平野早矢香(ひらの さやか)さん、男子の水谷準さんの4人が中国リーグ戦に参加した経験があります。中国卓球リーグ戦のスケジュールはハードで、しかも対戦結果は世界ランキングに反映されません。それにもかかわらず、日本の選手たちが積極的に中国リーグ戦に参加しています。その理由について、水谷準さんは「中国のリーグで戦い、より強い中国人選手と対戦できる」と説明してくれました。
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