中国の東南部に位置する無錫は中国の呉の時代の都です。3000年の歴史を持つ古い町で、昔から美しく、豊かな都市として知られ、別名『江南の名城』とも言われています。無錫は北に長江が流れ、南は太湖に臨み、西は南京に接し、東は上海に隣接しています。 四季がはっきりしていて、産物が豊富で、中国では、「米と魚の故郷」と謳われています。
無錫は悠久な歴史を持つ古い町で、特に恵みの山、恵山、清い名の橋、清名橋、ショウロウの小道、小娄巷、栄えの小道、栄巷、草冠に湯に口と言う字の蕩口という五つの古い街並みが無錫の昔ながらの風情を残す歴史の街として知られています。そのうち、1500年の歴史を持つ恵山は無錫の歴史文化の縮図と呼ばれています。2007年12月から恵山古代文化財保全修復プロジェクトが正式に立ち上げられ、今日の無錫シリーズは昔ながらの町並みが残る恵山の移り変わりについてお伝えしましょう。
恵山の歴史は1500年前の南北時代にまでさかのぼることができます。南北時代の有名な文学者・江淹は当時「歴山」と呼ばれた恵山で「無錫県歴山集」という文章を書き、この文章から南北時代の恵山の繁栄ぶりを窺うことができます。
今年1月、3ヶ月の修復工事を経て開放されたばかりの明の時代の遺跡・人もよし地もよしという意味の「人傑地霊碑」の広場で数多くのおばさんがさまざまな朝の運動を楽しんでいました。そのうち、踊り用の扇子を持って華麗に踊る婦人団体のリーダー・兪恵芳さんは北京放送のインタビューに答えました。今年57歳の兪恵芳さんは幼い頃から恵山で暮らし、恵山の移り変わりについて次のように話しています。
「子供の頃、このあたりは閑静な所だったが、都市化されて、恵山の昔の姿が徐々に消えており、まさにコンクリートジャングルとなった。しかし、市政府にそれも撤去され、今はきれいになった。また、昔、恵山の川の水は汚かったが、修復プロジェクトが実施された後、川の水がきれいになった。今、恵山は徐々に昔の姿が回復しつつある」と語りました。
2007年12月10日、無錫市政府の恵山文化財修復プロジェクトが正式に稼動し、わずか10ヶ月の間に恵山園と潜廬という二つの庭園と三つの中国式アーチを修復し、恵山本来の様子を再現しました。また、恵山附近の水域も整え、恵山の水質も大いに改善しました。
これからも無錫市は100億元を投じて、清名橋、小娄巷、栄巷、蕩口などの古い街並みの修復にさらに力を入れることになります。
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