中国の東南部に位置する無錫は中国の呉の時代の都で、3000年の歴史を持つ古い町で、昔から美しく、豊かな都市で知られ、『江南の名城』と言われています。 無錫は北に長江が流れ、南は太湖に臨み、西は南京に接し、東は上海に隣接しています。 四季がはっきりしていて、物産豊富で中国では、「米と魚の故郷」と謳われています。毎週のこの時間は今日の無錫の様子をご紹介しますので、お聞きください。
このほど、無錫市で模範市民を称える活動が行われ、黄恒、李輝らが選ばれました。今日のこの時間は黄恒さんの物語をご紹介しましょう。
今年27歳の黄恒さんは四川省都江堰市金龍村生まれ、2000年12月に軍隊に入り、無錫市消防本部の消防士となりました。中国の消防士の多くは現役の兵士です。
去年、黄恒さんが数年ぶりに故郷の江堰市に帰省し、5月12日に起きた四川大地震にぶつかりました。
5月12日午後14時28分、黄恒さん夫婦が畑で野良仕事をしている時、山が揺れ、地が興り、彼にはすぐ地震だと分かりました。消防士として、黄さんは災害発生後、一刻も早く被災者を救援しなければならないと意識していました。
黄さんはすぐバイクに乗って市内に向かいました。途中、川の中から助けを求める声がしました。橋を渡っていたなんだ79歳の人が地震によって川に落ちてもがいていたのです。黄さんは少しも躊躇わず川の中に飛び込んで、老人を救出しました。
その後、黄さんは自分一人の力では限界があり、みんなの協力を仰ぐ必要があると思いました。彼は村の中の若者達と共に、50人の救助隊を作り、最も深刻な被害が出た江堰市に赴き、地元の救援活動に参加しました。当時、地震直後の江堰市は瓦礫の町となり、助けを求める声が時々、瓦礫の下から聞こえてきました。黄さんと隊員たちは、瓦礫に埋まった人をさらに傷つけることがないよう、両手で瓦礫をかき分け、掘り出し、多くの市民を救出しました。
13日午前から18日午前まで、黄さんと隊員達が不眠不休で廃墟から221人を救出しました。ただ、18日午前、黄さんが瓦礫の中で生還者を探している時、左足が突然、上から落ちた鉄筋の棒が刺さり、血まみれで意識不明になりました。
今、治療によって回復した黄恒さんは故郷の人々に真の英雄と讃えられ、黄さんの第二故郷――無錫も模範市民の称号を授与しました。
無錫シリーズ、今日は無錫の模範市民ーー黄恒さんの物語をご紹介しました。
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