無錫から延安へ 範躍寧さんのチャリティの道
範躍寧さん(左) |
無錫市発展改革委員会交通エネルギー課の職員、範躍寧さんは、9年間で45回にわたって延安市の貧困地域に行き、無錫の市民と連携して、貧しい家庭の生徒900人あまりの進学問題を解決しました。これによって、大勢の延安の農民が暮らしの負担を軽くしました。今日のこの時間は、範躍寧さんが無錫から延安へと繋いだチャリティの道をご紹介します。
王麗さんは無錫市の不動産会社の総経理です。社員10数人を管理している王さんは忙しい毎日を送っています。9年前、当時中学生だった王さんは、範さんの経済援助を受けて、順調に進学することができました。中学から専門学校に進学し、就職するまで、いつも範さんは家族のように王さんをサポートしてきました。王麗さんはいつも範さんのことをお父さんと呼んでいます。
範さんのチャリティ活動は1998年から始まりました。そのとき、範さんは、無錫市共産党代表団の一員として、延安童児湾小学校を訪問しました。その小学校は、山の斜面の洞穴(ほらあな)を利用したもので、広さは10平方メートルにも足りないものでした。1年生から5年生まで20人の生徒が一緒に授業を受けています。23歳の若い女性がただ一人の先生でした。先生は、毎日30キロあまりの山道を往復して学校に通っていました。月給もわずか50元でした。この貧しい状況を見た範さんは大変驚き、自分にできるだけのことをしてほかの人を助けられたらと思いました。範さんの話です。
「自分の仕事のほかに、他人のためにちょっとしたことをしてもぜんぜん疲れを感じないし、むしろ幸せに思います」
そのときから、範さんは、無錫と延安の間を行き来するようになりました。9年の間に範さんは、延安の全ての県に行き、無錫の市民と協力しながら、貧困家庭の生徒900人あまりの進学を支援しました。範さん自身も6万元を提供して50人の生徒を支援しました。この9年間で、45回にわたって無錫と延安の間を往復しましたが、無錫地方政府を代表して出張したほか、電車代や食事代、宿泊代などは全部自費で負担しました。このことについて、範さんは次のように話しています。
「こういうことをしながら、中から得られたものは楽しさなんですよ」
この数年間で、範さんのチャリティ事業に参加する人はますます多くなっています。範さんは、「個人に参加して欲しいです。そうすれば、政府の財政に圧力を与えません」
無錫市のあるスーパーの総経理、徐建峰さんは、「我が社も貧しい家庭の生徒を支援しました。初めは支援する対象も分かりませんでした。でも、範さんのチャリティ活動なら、相手が誰なのか分かります。当時、範さんの紹介で地元へ行って貧しい家庭を訪ねました。私たちは、彼らの暮らしの大変さを強く感じて、すぐ一対一の形で支援をするようになりました」
範さんは「一人一人の力は限られているけれど、多くの市民がチャリティ活動に参加するのを見て感動します」とよく話します。今も範さんは、貧しい人たちの暮らしを支援するため、無錫と延安の間を往復しています。(02/28 翻訳:殷絮)
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