中国の東南部に位置する無錫は中国の呉の時代の都、今から3000年の歴史を持つ古い町で、昔から美しく、豊かな都市で知られ、『江南の名城』と言われています。 無錫は北に長江が流れ、南に太湖に臨み、西は南京に接し、東は上海に隣接しています。 四季がはっきりしていて、物産豊富で中国では、「米と魚の故郷」と謳われています。毎週のこの時間は今日の無錫の様子をご紹介しますので、お聞きください。
米を加工した場合、糠(ぬか)は飼料と肥料とされる以外、あまり利用価値がないものと見られています。しかし、江南大学食品学院の女性教授・張暉さんは利用価値の低い糠から無限の富を発掘しました。
1985年、張暉さんは元の無錫軽工業学院、今の江南大学に入り、食品科学科で学びました。その後、食品科学関連の博士号を得ました。今、42歳の張暉さんは江南大学食品学院の教授、博士課程学生の指導教官となり、国家級科学技術賞を何回も獲得しました。
ここ数年、張暉さんは米の再加工分野における科学研究活動に力を入れ、特に米の糠に豊富なビタミン群があることに着目し、糠を健康食品とする再加工の研究に取り掛かりました。
これについて張教授は次のように話しています。
「ここ十数年来、私たちは黙々と米加工の研究を続けており、とても寂しかった時もあるが、人類の食糧安全に関わるため、ずっと続けてきた。また、糠など農産物の付加価値を向上させることは農家収入の増加や政府が推進している三農計画とかかわり、非常に意義ある事業だと思う」と述べました。
張教授が進めている「糠健康食品生産技術」は国家科学技術計画に盛り込まれ、さらに上海食糧公司というスポンサーの支持の下で、国内初めての糠加工生産を開始しました。また、張教授によって開発された米乳製品の飲料は人気商品として消費者たちに喜ばれています。
張教授は科学研究活動に携わると同時に、いろいろな学内活動を担当しています。
最近、疲れなど知らないような張教授は新しい研究プロジェクトに取り組み、学生たちから尊敬されています。
無錫シリーズ、今日は米加工の研究に取り組んでいる江南大学の女性教授・張暉さんのことを紹介しました。
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北京放送・中国国際放送局日本語部「無錫シリーズ」の係です。
それでは来週のこの時間までごきげんよう。さようなら。
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