会員登録

丑年の春節消費市場、好景気が見られる

2009-02-10 14:15:16     cri    
 金融危機を背景にした今年の春節ですが、中国の消費市場は相変わらず好景気でした。販売側が各種セールを打ち出したほかに、去年から続けてきた収入の安定した増加もいい影響を与えました。

 国家統計局の発表によりますと、2008年、中国の小売総額は前の年に比べ21.6%増え、都市と農村共に繁盛していたことが明らかになりました。春節の間、各地の商店やデパートはチャンスを逃さず、様々なセールで売り上げを増えようとしました。北京、上海、広州などの都市の主な繁華街は、歳末の営業時間を零時前後まで延ばし、買い物客の波で正月ムードが盛り上がっていました。旧正月期間中に観光客の数は減っていましたが、地元の買い物客で売り上げを伸ばしています。商務省が発表したデータによりますと、1月25日から31日までの7連休で、全国の小売総額は2900億元に達し、去年の同じ時期より13.8%増となったのです。

 中国南部の広州市で、2008年12月31から2009年2月2日まで、市を挙げて史上最大のセールイベントが行われました。具体的な統計がまだ出ていませんが、売り上げは4億元になるだろうということです。このイベントは市民に喜ばれています。買い物客の江超嫦さんは「洋服と靴を買った。春節に必要なものはお母さんが買ったので、自分はおつまみなどを買った。洋服を買うには2000元ぐらい使って、例年より多めに買った。というのは、今年特別セールが多いからだ」と話してくれました。

 また、湖北省から広州へ仕事で来ている阮蘭さんも「今年のセールは今までよりだいぶ安かった」と言って、「いつもなら1枚200元以上のもので、今回は同じ値段で2枚も買えた」と自慢しました。

 陝西省の西安で、多くの買い物客が西安市南郊外にある国際展覧センターに集まりました。ここで、「2009年陝西新春ショッピング祭」が行われ、全国各地から600あまりの会社が出展して、特産品、農産物などが1万種類以上売られていました。

 西安市北郊外からわざわざ駆けつけた李さん夫婦は「今年のおせち料理にたくさんの食材が必要だが、ここで大体揃えた」と満足しそうに話してくれました。

 陝西省商務庁は、春節の市場供給を確保するために、一連の措置を打ち出し、市民の需要を満たそうとしました。これについて、陝西省商務庁市場運行調節処の畢平陽副処長は「1つは住民の生活必需品の供給を確保すること。もう1つは一部重要商品の応急供給を確保すること。市場の様子を見て、いつでも市場に出せるように備えている」と述べました。

 東部の沿海都市青島でも、春節期間中、市民消費のスポットはやはり家電製品、洋服、日用雑貨に集まっています。販売側がセールの方法や幅を調整したので、旧正月に必要なものはもちろんのこと、高級品や贅沢品もよく売れました。

 青島で仕事をしている杜玉強さんは故郷に帰る前に、数日連続して、デパートを回りました。「今年、各デパートのセールが多かったので、同じ金額で去年より多く買えた。特に、子供の洋服や年配の人が喜ぶ栄養剤、また、野菜もだいぶ値が下がった」と言いました。

 沿海都市として、海の幸は青島市民の日常生活に欠かせないものです。春節の食卓を備え、海鮮市場もにぎやかでした。海鮮を販売している趙秀華さんは「春節が近づいてから、受注が増えてきた。今年の海鮮は仕入れ価格が安く、売値も安いので、売り上げはだいぶ上がった」と紹介してくれました。

 中国最大の商工業都市、上海では、2008年の都市と農村の住民一人当たり可処分所得は引き続き二桁の成長を保ち、社会保障制度の整備に加え、地元住民の消費が促されました。業者もこの春節のチャンスを狙って、ざまざまなセールを行い、主な繁華街では大晦日の深夜零時まで営業していました。この時期、観光客が少なくなりましたが、地元の消費力が強かったので、人の波でお正月ムードが盛り上がったのです。

 王進さんは上海のある広告会社の社員で、親へのプレゼントや自分用に洋服を買いました。

 上海の各繁華街やスーパー、家電売り場は人でいっぱいでした。デパートにはセールが多く、スーパーはお正月に必要なものが揃えていました。さらに、飲食業は忘年会などでにぎやかでした。それぞれに売り上げを伸ばすポイントがありました。

 2008年地震に見舞われた四川省は春節前後に「迎春ショッピング祭り」を二ヵ月続けました。その期間中、四川各地の百貨、家電製品、日用雑貨、飲食など各業界では新春のセールをしました。四川省商務庁の李維民副庁長は「金融危機の影響は貿易や流通企業で現れているので、政府はこのようなセールイベントを提唱した。これで、企業と市民が共に利益が得られる」と述べました。

 東北部の吉林省で、消費市場はずっと安定した発展の勢いを保っています。消費市場が絶えず拡大し、各業界の売り上げは全面的に向上しました。売上高から見れば、デパート、ショッピングモール、スーパー及び家電製品専門店など大型流通企業が市民の消費の最適な場所となって、消費力は大型小売業へ流れる傾向が目立っています。さらに、これら小売業者は様々なセールを行い、多くの買い物客をひきつけました。市民の李さんは「今、セールが多いので、時間があれば見に来る」と言っています。

 都市部で各種休日セールを行ったほか、農村市場も多くの小売業者に注目されています。内蒙古自治区では、農民・牧畜民の生活条件を改善し、消費市場を拡大するために、通遼市で「農村への家電製品普及」プロジェクトをスタートしました。その期間中に、農民がカラーテレビや冷蔵庫、携帯電話、洗濯機などの家電製品を購入する場合、政府から販売価格の13%にあたる補助金が得られるので、全市では、230万人の農民、牧畜民がこの政策の恩恵を受けました。

 春節前に冷蔵庫を買った王海龍さんは「この政策はとてもよかった。1万元の商品を買うと、1300元が還元できる。よかった」と嬉しそうに語りました。

 また、中部の湖南省の農村でも、春節の農村市場が繁盛でした。2008年、江南省農民の収入は前の年の同じ時期より15.4%増え、初めて都市住民の収入増を上回りました。したがって、農民の消費の需要も増えています。湖南省長沙県暮雲鎮でスーパーを経営している劉虹さんは今年の売り上げについて「今年、この鎮の農民は春節前に例年よりたくさんの品物を買ったようで、やはり、収入が増えたでしょう」と話しました。

 専門家は、「金融危機の影響によって世界経済の不景気が続けていくでしょうが、中国は今回の金融危機から受けたダメージが限られている」と分析しています。中国国家統計局が発表した統計データによりますと、2008年の前の9ヶ月間で、中国都市住民の一人平均可処分所得と農村住民の一人当たりの現金収入はそれぞれ7.5%と11%成長して、都市と農村住民の消費指数も比較的高いレベルを保っていることがわかりました。(翻訳:ヒガシ)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS