第9回20カ国・地域（G20）首脳会合が15日、16日の両日、オーストラリア・ブリスベンで開かれ、中国の習近平国家主席がこれに出席します。中国外務省国際経済局の張軍局長は13日の記者会見で、「習主席の会議出席は、中国がG20を高く重視する姿勢の表れであり、各国と共に世界経済の成長を促し、グローバル・ガバナンスを強めていくという積極的かつ建設的な態度を示したものだ」と話しました。

　張局長は「中国はG20の建設者であり貢献者でもある。中国経済はニューノーマル（新たな標準）に入りつつある。改革開放による新たな成長動力の掘り下げ、経済のクオリティとレベルの向上に努めることで、世界経済と20カ国・地域の協力により多くのポジティブなエネルギーを提供できる」と話し、「中国はサミットの積極的な成果を期待しており、会議が成功できると信じている」と表明しました。

　目下、世界経済は減速感を強めており、地政学的要素やエボラ対策などの問題はマイナスの影響をもたらしています。ブリスベンサミットは世界経済の新しい複雑な要素を背景に開かれたもので、経済成長、就業とリスクヘッジをテーマとして、世界の経済情勢、国際貿易、エネルギー、経済のリスク対応力の向上といった具体的な議題が含まれており、「ブリスベン行動計画」の採択を目指しているということです。（Yan、林）