11月15日、世界が北京を注目していました。中国共産党第18期中央委員会第1回全体会議が北京で開かれ、新らしい中央指導者グループが選挙で選ばれたのです。新たに中国共産党中央総書記に選ばれた習近平氏が李克強氏ほか6名を率いて、国内外の記者に対面しました。記者会見で習総書記は、「新たな中央指導グループは民族に対する責任、人民と党に対する責任を背負い、仕事に努力し、歴史と人民に対し満足いく答えを提出したい」と述べました。  

　記者会見の冒頭、習総書記は、新たに選出された指導者グループを紹介しました。

　「第1回全体会議で7人の中央政治局常務委員が選ばれ、私は共産党中央総書記に任命された。ここで、他の6名を皆さんに紹介する。それぞれ李克強、張徳江、兪正声、劉雲山、王岐山、張高麗の各氏だ」

　新たな中央指導グループの中で、習近平総書記と李克強常務委員は前の中央指導グループで既に常務委員の職についていました。2人とも新中国誕生後の生まれで、他の5名は今回初めて常務委員に選ばれました。

　新たな中央政治局常務委員の公開は、国内外のメディアの注目を集めました。「責任」、「人民」という言葉が習近平総書記のあいさつに頻繁に使われていたことに人々は注目しています。

　「私たちの責任は、全党や全国各民族人民を団結させ、歴史的な任務を受け継ぎ、中華民族の偉大な復興のために努力し続けること。

　私たちの責任は、全党や全国の各民族人民を団結させ、人々の生産や生活面での困難克服を手助けし、ともに豊かになる道を歩んでいくこと。

　私たちの責任は、全党の同志が一つになり、党を管理して厳しく治め、党に存在している突出した問題を確実に解決すること」

　さらに、習近平総書記は、中国共産党の新しい最高指導グループの国民に対する重視も表明します。習総書記は、「中国人民は偉大な人民であり、人民の希望こそ、中国共産党指導者の目標である」と述べ、さらに次のように語りました。

　「私たちの人民は生活を愛している。みんながより良い教育、より安定した仕事、より満足できる収入、より頼れる社会保障、よりレベルの高い医療、より住み心地の良い住宅、より美しい環境をもとめている。また、子どもたちが立派に成長して仕事をし、より良い生活をすることをもとめている。人民の美しい生活に向けた希望こそ、我々の奮闘目標である」