中国外務省の楊潔チ外相は27日、第67回国連総会で一般討論演説を行いました。
楊外相は、「今日、世界には重大で深刻な変化が発生している。未曾有のチャンスと挑戦を前に、中国は国際関係の中で平等と民主を提唱し、発展プロセスで協力と共栄を求め、世界のガバナンスの中で公正と実際の効果を実現させ、多元化文明の中で共同進歩を推進し、相互依存の中で普遍の安全を図ると主張する」と述べました。
楊外相は、「中国は西アジアと北アフリカ地域の諸国が自ら内部事務を処理することを支持し、これらの地域の人々が変革と発展を求めることを尊重する。関係方面が包容力と建設性のある政治対話を通じて食い違いをなくし、問題を平和的に解決するよう希望する」と述べました。
楊外相は、「われわれはアジア太平洋地域の豊富多様、相互依存と言う現実を十分に尊重し、地域の協力を堅持し、この地域の平和、安定、繁栄を共に維持するべきだ」と述べました。
また、「中国は終始変わることなく平和発展の道を歩み、平和共存五原則の基礎の上で、すべての国との友好協力関係を発展させ、与隣為善、以隣為伴(善意をもって隣国に対処し、隣国をパートナーとみなす)を堅持し、多くの発展途上国と互いに平等に付き合い、支持し合い、共同で発展し、国際システムの改革とグローバルガバナンスに参与する」と語りました。
更に、楊外相は釣魚島問題での中国の厳正な立場を述べ、「釣魚島およびその付属島嶼は古くから中国固有の領土である。中国はそれに対して争う余地のない歴史的、法理的根拠を持っている。中国は日本に対して、中国の領土主権を損ねるすべての行為を直ちに停止し、実際の行動で誤りを正し、交渉を通じて紛争を解決する道に戻るよう強く促す」と強調しました。
最後に、「中国共産党第18回全国代表大会がまもなく始まる。今回の大会は中国の改革開放と近代化建設事業を新しい段階に推し進めるに違いない。中国の発展は平和的、開放的、協力的、共栄なものだ」と指摘しました。(玉華、高橋)
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