
中国の楊潔チ外相は現地時間の27日、国連総会で一般討論演説を行いました。
演説で、世界的課題と安全脅威について楊外相は「一つの国が自らの安全を求めるには他国の安全を尊重、重視しなければならない。自らの発展を図るためには、共同発展を積極的に推進すべきだ。自らの利益を求めるのなら、他国の利益に配慮すべきだ」と述べました。その上で、国連は世界の平和と安全維持における役割を十分果たし、公平かつ効率的、普遍的な安全システムを構築するよう呼びかけました。
楊外相は「中国は周辺諸国や地域との安定維持に取り組むが、それには国家の主権、安全と領土保全と言う前提がある」と指摘しました。その後、楊外相は日本の釣魚島窃取の経緯を紹介し、釣魚島問題における中国の厳正な立場を述べました。「釣魚島とその付属島嶼は古くから中国の固有領土である。中国は争う余地のない主権を有しており、歴史と法律的な依拠がある。日本政府の釣魚島購入などの行動は中国の主権を激しく犯し、世界反ファシズム戦争の勝利成果への公然たる否定で、戦後の国際秩序と国連憲章の趣旨と原則への挑戦でもある。日本側の行動は不法かつ無効だ」と強調しました。
演説の最後に、楊外相はまもなく開催される中国共産党第18回全国代表大会を紹介し、「大会は中国の改革開放と現代化建設を新たな段階に引き上げていくに違いない」と語りました。(Katsu、高橋)
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