イランを訪問中の国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は21日、テヘランで、「本日、イランの核問題交渉の首席代表を担当するジャリリ最高安全保障委員会事務局長と集中的に会談を行った」と述べました。
イランのメヘル通信社が天野之弥事務局長の話として伝えたところによりますと、双方はこの日の会談で、核軍縮、核の平和利用および今後の協力などの問題について協議しました。天野事務局長は、「今回の交渉の主題は、イランとアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国、ドイツの6カ国交渉とは異なる。しかし、両者は互いに促進し合うことができる」と述べました。
ジャリリ事務局長は会談後、「双方は核軍縮、核拡散防止および『核不拡散条約』加盟国の核の平和利用などの問題について良好な会談を行った。この3つの分野における双方の良好な協力を希望する」と語りました。
別の報道によりますと、イスラエルのネタニヤフ首相は21日夜、濃縮ウランの国外輸送、ゴムのあらゆる地下核施設の撤去を含むすべてのウラン濃縮活動を停止するよう改めてイランに要求しました。ジャリリ事務局長は、「これがイスラエルの立場であり、この立場は変わらず、変えることもない」と述べた上で、イラン核問題における西側諸国の立場は「弱すぎる」と指摘しました。
なお、イランと関係6カ国の新たな核交渉は23日にイラクの首都バグダッドで行われる予定です。(董燕華、中原)国際・交流へ
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