第4回中米戦略・経済対話が3日北京で開幕しました。中米両国の代表が、2日間にわたり、外交、経済、軍事などの多くの分野で対話を行う予定です。
中国の胡錦涛国家主席は開幕式に出席し、互いに尊重しあい、共存共栄の新しい形の大国関係建設を呼びかけました。
胡主席は、「中米戦略・経済対話システムが出来て3年、高いレベルの戦略的意思疎通を促し、相互理解を深め、各分野、各レベルの交流を豊かにしてきた」と評価しました。
これまでの3年間、両国の首脳は、11回会談を行い、2回共同声明を発表しました。2011年1月、中米の首脳は互いに尊重しあい、互利共栄の協力関係を作りあげようとの共通認識に達し、新しい時代の両国関係の発展の方向を定めました。今年2月には、習近平副主席がアメリカを公式訪問し、協力パートナーシップをさらに推し進めました。
胡主席は、「現在、世界各国の人々は、21世紀が安定と繁栄の時代になるよう願っている。人々は、中米の協力は両国と世界に巨大なチャンスを与え、両国の対立は両国と世界に巨大な損失をもたらすと認識している」と語り、「国際情勢がいかなる変化を見せても、また中米両国の国内情勢がいかなる展開をしても、両国は、断固として協力関係を推し進めるべきであり、両国民や世界各国の人々が安心できる新らしい形の大国関係を発展させるべく努力してほしい」と語りました。
3日の開幕式には、胡錦涛国家主席の特別代表を務める王岐山副首相、戴秉国国務委員、オバマ大統領の特別代表を務めるクリントン国務長官、ガイトナー財務長官が出席し、それぞれ挨拶しました。
王副首相は、「今回の対話を機に、現実に立脚しながら未来に目をむけ、経済貿易、金融、インフラ施設などの分野での実務的な協力を進めたい。また、G20 など多国間協力の枠組みでの協調を促し、両国首脳の共通認識を着実に実行し、中米と全世界の経済の、力強く、持続可能で調和の取れた成長を助けることを希望している」と語りました。
クリントン国務長官は、「アメリカは、中国との相互尊重、互利共栄の協力関係の樹立に努めている。戦略・経済対話を実施して以来、両国の高官が頻繁に交流し、中米関係がより密接になっている。両国の国民や世界各国は、中米の協力が世界に利益をもたらすことを願っている」と語りました。
2日間の会期中、中米の20以上の分野の責任者がそれぞれ会談を行う予定です。(イツゴウ、大野)
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