イランの報道機関によりますと、テヘラン警察は29日、イギリスの国際交流機関ブリティッシュ・カウンシルの事務所を襲撃した12人を逮捕しました。

　イラン外務省はこの日発表した声明で、この日のデモ隊がイギリス大使館を攻撃したことに遺憾の意を表した上で、「外国の公館を襲撃することは、受け入れられない行為だ。外務省は法に基づいてこの事件を解決する」と表明しました。

　国連安保理はこの事件を非難し、外国公館の職員やその駐在地の安全を確保する措置をとり、その職員の国際的な職責を尊重するようイラン政府に求めました。

　イギリスとアメリカもそれぞれ非難声明を発表しました。アメリカはその声明で「国際義務を遵守すること、襲撃者を起訴すること、それに事件の再発防止を確保することを、イランに働きかけていく。国務省は、イギリス政府と密接に連絡を取っている。状況が厳しいときには、イギリスと言うパートナーに援助を提供する準備は出来ている」としています。（朱丹陽　高橋） 国際・交流へ