ASEAN・東南アジア諸国連合は、18日、インドネシアで中国との首脳会談を行い、これまで20年間の連携を振り返り、今後の方向性について確認しました。今日の中国リポートは、中国とASEANのこれまでの20年の歩みについてお伝えします。
1990年代、経済のグローバル化が進むにつれて、ASEAN諸国は新たな経済連携構築の重要性を認識し、中国と「10+1」の連携関係を結び、1991年から対話関係を確立しました。
中国外務省の劉振民大臣補佐は、18日の首脳会議の様子について、次のように紹介しました。「温家宝首相は、先ずこれまでの20年間のASEANと中国との連携を高く評価した。特に自由貿易区の建設は、貿易関係を大いに活発にしたとし、経済が安定した成長を続けているこの地域は、ASEAN主導で公正かつ合理的な国際政治経済秩序を確立すべきだと強調した」また、中国との間に領有権を巡る争いがある南海の安全保障について、温首相は、協議と対話を通して問題解決に臨むこと、関係国以外の国が関与しないこと、また、2002年に締結した「南海をめぐる各方面の行動宣言」に基づき前向きに取り組んでいくという中国の原則と立場を表明したということです。
このほか、温首相は、政治や経済、貿易、相互の連携、意志の疎通、社会人文などの分野における双方の協力強化について一連の提案をしました。こうした提案について、ASEAN側は歓迎の意を表しました。
また、当日、中国とASEANとの全面的協力にワンストップサービスを提供する中国・ASEANセンターがバリ島でスタートしました。政府間国際機構として、同センターは双方の貿易、投資、教育、文化、観光など多分野にわたる協力をサポートするということです。同センターの馬明強事務局長の話です。
「当センターは主に18項目の仕事がある。その多くは自由貿易区に関するもので、例えば、貿易や投資に関する研究、アピール、ビジネス情報の提供などである。要するに、双方の協力がよりスムーズにいくよう手伝いをするということである」
中国とASEAN 諸国が連携して20年になりましたが、今後の協力の未来は、より明るいのではないでしょうか。(閣、高橋)
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