11月3日、G20・主要20カ国・地域首脳会議がフランスのカンヌで開幕しました。中国の胡錦涛国家主席は席上、「主要20カ国と地域は、引き続き互いに助け合い、協力、共栄という精神を踏まえ、世界経済の成長と国際金融市場の安定に努めていくべきだ」との考えを示しました。
国際金融市場の安定について、胡主席は「2008年に発生した国際金融危機は、現在の体制とメカニズム、政策理念及び発展方式の幾つかの欠点をさらけ出した。主要20カ国と地域は共同で国際金融市場の信頼を向上させ、そのリスクとチャレンジに立ち向かうべきだ」と語りました。
世界経済の成長について、胡主席は「強い成長の勢いを確保することが、当面の任務だ。このために関係各方面は新たな効率的な措置を打ち出し、生産の拡大と雇用機会の創出増加に力を入れるべきだ。また、中小企業の発展を重視すると共に、自らの経済構造の調整にも努める」と述べました。更に、「各方面は相互の意思疎通と協調を強化させ、互いを支持し、補助する政策の形成に努力するよう」呼びかけました。
国際通貨システム改革の推進について、胡主席は「国際通貨システムと国際貿易システム、大型の国際的な商品価格の決定システムに関する改革を推進すると共に、発展途上国の要求も重視すべきだ」との考えを示しました。その上で、発展途上国の発展推進について、胡主席は「世界経済と国際政治において、引き続き新興国と発展途上国の発言権を拡大し、新たな国際発展パートナー関係の構築を促していく。中国は発展途上国の一国として、他の国と互いに助けあい、共に世界の永久平和と共同繁栄を維持していきたい」と表明しました。
胡主席はさらに、中国の立場と主張について、「中国は南南協力の枠組みの中で、中国と国交樹立した最も立ち遅れた国々の97%の輸出品に対し、関税率ゼロを実施する」と表明した上で、「国際金融危機の後、中国は自らの経済成長の確保に努力し、当地域と世界の経済回復に力を注いだ。また、国際金融機構への融資を大幅に拡大した。そして、発展途上国に援助をし、先進国の国債を購入して、関係国の経済発展の促進と国際経済・金融の安定にも貢献した」と語りました。(万、高橋)
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