ロシアを訪問中の中国の胡錦涛国家主席は16日モスクワで、ロシアのメドベージェフ大統領と会談しました。双方は「中ロ善隣友好協力条約」の締結からの10年間において、両国の関係発展が遂げた成果を高く評価した上で、『平等・信頼と相互支持、共同繁栄、世代友好』という全面的な戦略パートナーシップの推進について共通認識に達しました。
胡主席はこの中で、「中国は一貫して、ロシアが世界の平和と発展を促進する重要な力であると考えており、その国力が絶えず強化されることを期待している。中ロ両国は世代友好の理念を堅持し、戦略的相互信頼を深め、政治的な助け合いを拡大すべきだ。また、相手国が自国の情勢に適う発展の道を歩むことを支持し、相手国が自国の主権、特に核心利益を維持するために払った努力を支持すると共に、世界の多極化と国際関係の民主化を促進する取り組みに対する支持を堅持していく」と強調しました。
胡主席は両国の実務協力について、「双方は共に努力し、2015年までに二国間貿易総額1000億ドルを達成する目標を実現し、これを基礎として2020年までに貿易総額2000億ドルを突破するための計画を策定する。また、相互理解と譲り合い、協力共栄という原則を踏まえ、石油や天然ガス分野における協力を強化し、原発と新エネルギーにおける協力を拡大し、投資や先端技術などにおける協力を深めていくべきだ」と強調しました。
更に、双方は教育や文化などの分野における交流と協力を全面的に推進し、両国間関係の社会的基礎を固めていくべきだとの考えを述べました。
これに対して、メドベージェフ大統領は「双方は経済貿易をめぐる協力を強化し、貿易の多元化を進め、先端技術製品が貿易商品に占める割合を引き上げる。また、金融やエネルギー、航空などの分野における協力を強化していくべきだ」との考えを示しました。
会談後、両国の首脳は「国際情勢と重大な国際問題に関する中ロ共同声明」に調印し、「中ロ善隣友好協力条約の締結10周年に関する両国首脳の共同声明」を発表しました。(万、中原)
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