SCO・上海協力機構の加盟国首脳理事会の第11回会合が15日、カザフスタンの首都アスタナで行われました。
中国の胡錦涛国家主席、それにカザフスタン、ロシア、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンのSCO加盟5ヵ国の国家元首がこの会合に出席しました。
胡錦涛主席は席上、SCOの今後10年の発展について4つの提案を行いました。この4つの提案とは、第一に善隣友好を堅持し、調和の取れた地域を構築すること。第二は、SCOに対する現実的脅威を防ぐ能力を強め、この地域の長期的な安定を維持すること。第三は、地域経済の一体化を推進し、加盟各国の共同の発展を促進すること。第四は、相互の人的交流と文化交流を強化し、加盟各国国民の持久的な友好関係を促進することです。
胡錦涛主席はまた、「これからの10年はSCOの発展にとって鍵となる時期で、加盟各国の発展とこの地域の安定にとっては極めて重要である。各加盟国が『長期的な善隣友好協力条約』を実施し続け、核心的利益をめぐってコミュニケーションと交渉を強化し、相互の信頼を深め、相互支持を強化していくべきだ。また、より健全化した安全保障体制を確立し、加盟各国の独立、主権、領土保全と各国国民の意志を尊重することを踏まえ、SCOの行動能力と快速な反応力を高めていかなくてはならない。そして三つの勢力(人種主義、過激主義と分裂主義)、麻薬販売と越境的組織犯罪を常に取り締まり、テロ取締りのための共同演習を定期的に行うべきだ。SCOの加盟国は協力の分野を拡大し、貿易と投資でに利便化を増やし、この地域の交通、エネルギーと通信の諸施設を互いに使用できるようにさせ、エネルギー、金融と食糧の安全協力メカニズムの構築を加速させ、非資源的な分野と民生分野における力を強化しなくてはならない。中国はこれからも優遇条件付きの借款を加盟各国に提供していく」と述べました。(翻訳:任春生)
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