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シャングリラ対話、安全情勢の複雑性を反映

2011-06-07 15:10:21     cri    

























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 第10回シャングリラ対話が3日から5日までシンガポールで開かれました。対話のクラスや内容、またその影響から見ても、当面のアジア太平洋地域の安全情勢の複雑性が反映される対話となりました。また世界がアジアの安全に対して高い関心を持っていることを示しました。

 シャングリラ対話は2002年に始まったもので、10年の発展を経て、これまでにない高いレベルに達し、アジア太平洋地域の安全対話システムにおいて、規模がもっとも大きく、標準がもっとも高い多国間会議の一つとなり、世界に大きな影響を及ぼしています。今回の対話には、イギリスの防衛大臣が自ら代表団を率いて出席し、フランス、ドイツ、カナダなどの防衛高官も出席しました。これは、アジア太平洋地域の国のほか、北アメリカと欧州を含む、世界のその他の地域と国も、ますますアジア太平洋地域の安全問題に注目するようになったことを物語っています。また、会議に出席した代表のクラスもこれまでの最高となりました。東ティモール大統領、マレーシア首相、ロシア副首相らが出席しました。これはアジア太平洋地域が世界の政治と経済において、台頭してきたことを示し、また世界のその他の地域と国がアジア太平洋地域の利益とのかかわりを絶えず強化していることも示しました。アジア太平洋地域の発展と安全が世界の発展と安全に与える影響力は絶えず上昇しています。

 今回の対話の議題はアジア太平洋地域の安全が直面している主要な課題を集中的に浮き彫りにしました。これらの課題は多様で、軍事理念や防衛策、軍費の支出、戦略的信頼、領土、領海の紛争、海洋安全など一部の古い問題に限らず、現在、関係国が関心を寄せるアジア太平洋の突出した安全問題に及んでいます。これらの課題に中には、アフガニスタン情勢、朝鮮半島の核問題、南海問題、海賊、国境をまたがる麻薬の密輸などが含まれました。実際には、これらの問題は当面のアジア太平洋地域の安全が直面する課題の一部です。地域外の国の高い関心、およびこれらの国にも影響を与える可能性が次第に高まるにつれ、アジア太平洋地域の安全は、多くの課題に直面していること、また、その緊迫性と解決の難度が反映されました。

 そして、アジア太平洋地域における中国とアメリカの安全関係はすでにアジア太平洋地域の安全に影響する重要な要素となりました。今回の対話では、中国の国際安全協力が単独の議題として討議されました。これは各方面が中国をアジア太平洋地域の安全に影響する重要な要素とみていることを表しました。

 また今回はアメリカのゲーツ国防長官と並び、中国の梁光烈国防相が初めてこの対話に出席したことが、特に注目されました。対話の中で、ゲーツ国防長官は「アメリカはアジア太平洋地域における軍事力を保持し、増強していく。引き続き同盟国への安全保障の約束を守る」と示した上、中国に対し、歩み寄る部分と、譲れない部分を表す形で話をすすめました。梁光烈国防相は中国の立場、理念、政策を明らかにし、国際安全協力の4原則を提出しました。こうして、中米両国がアジア太平洋地域において、相互間の意見の食い違いをいかに処理し、絶えず協力を拡大し、共に地域の安全を促進していくかが、すでに出席者、ないし国際社会がアジア太平洋地域の安全を観察し、評価する重要な基準になったと言えます。 (翻訳:董燕華)

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