パキスタンのギラニ首相は26日イスラマバードで「中国パキスタンー母なる川の旅」取材チームと会見したあと中国記者のインタビューに答えました。ギラニ首相はその際「中国とパキスタンは経済や文化などの分野における交流を通じて、双方の友好を増進させるべきだ」と強調しました。

　ギラニ首相は先週中国での訪問を終えましたが、この訪問は豊かな成果を収めました。ギラニ首相は中国を訪問した最も重要な目的は、両国間の経済協力と貿易を推進することだったとしています。ギラニ首相は、「中国とパキスタンの経済協力と貿易は、国防、農業、文化、インフラ整備、及びエネルギーなど様々な面に及んでいる。ダムの双方による共同建設も経済協力と貿易の枠組に入る。中国訪問期間中、双方が経済協力と貿易に関する協力文書に調印したが、これらの経済協力を通じて、両国の連携を緊密化すると共に、両国国民にメリットをもたらすことを望んでいる」と語っています。

　ギラニ首相はまた、両国の政府間の交流と協力も良好な発展の勢いを見せており、民間交流を推進することは両国国民の友情を増進させる上できわめて重要だと強調しました。ギラニ首相は、「政府は変わるものだが、国民の心情は永遠に変わらない。このため、ハイレベルの交流を保つと同時に、両国間の草の根の交流も絶えず深まっていくべきだ。パキスタン人にとって世界でいうと、中国は大好きな国だ。このような感情は決して政府レベルだけでなく、民間レベルによく見られる」と話しています。

　文化の交流と協力も両国の友好関係では重要な内容です。ギラニ首相は特に両国の文化交流や人的交流に触れました。ギラニ首相は「若者たちは両国関係の将来を担っている。メディアも両国関係を緊密化させ、友好を深める架け橋の役割を果たしている」と評価したあと、「このほど、中国とパキスタンは百人の記者団を互いに派遣し合い、とてもよい効果を収めた。今回、中国の記者がパキスタンに来て取材し、社会各界との交流を行うのと同じように、パキスタンの記者も中国を訪問し、中国記者の経験を学んでもらいたい。これは両国の文化交流を推進する上できわめて重要だ」と話しました。

　今年は中国とパキスタンの国交樹立60周年に当たります。去年末、中国の温家宝首相がパキスタンを訪問した際、ギラニ首相と共に、今年2011年を「中国パキスタン友好年」とすることを定めました。中国国際放送局が実施したこの「中国パキスタンー母なる川の旅」取材活動は5月の16日から26日にかけて行われ、インダス川流域での取材を通じて、両国の友好と各分野での協力事業を世界にＰＲしたのです。

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