パンギムン事務総長は、25日、エチオピアの首都・アディスアベバで開かれているアフリカ連合首脳会議に出席し、「アビエイ地区でエスカレートしている暴力行為は、世界から注目されている」と強調した上で、「軍事行動の即刻停止、軍隊と武装勢力の撤退、国連平和維持の職員を対象とした襲撃を含めた一切の襲撃行動の停止を求める」と、重ねて南北双方に求めました。

　24日、国連のヘリコプターが、アビエイ地区のキャンプから離陸する際に、武装勢力の襲撃を受けましたが、幸い死亡者はいませんでした。

　アビエイ地区はスーダンの重要な産油地で、南北双方が所有権をめぐって争いを続けています。地元住民は1月に住民投票でその所属を決定する予定でしたが、南北双方が投票資格について争ったため、棚上げされました。21日、北方の軍隊がアビエイに攻め込み、同地を占領していた南方軍隊を追い出しました。（朱丹陽）国際・交流へ